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日本が世界にリードする"H"AI 業界【ドラえもんを本気でつくる/大澤正彦】
私の夢は、ドラえもんをつくることです。
今回は、大澤正彦氏の著書、「ドラえもんを本気でつくる」について感想を書いていきたいと思います。
HAI(コミュニケーションが得意なAI )の入門にぴったりですし、
「シンプルに面白い」一冊でした。
この本から得た知識
AIブームの流れ
第一次 PCの誕生による期待感
第二次 知識をひたすら入力した、「エキスパートシステム」(例:アキネイター)
第三次 ディープラーニングによる自動学習(例:画像認識)AIの社会実装は、「汎用性」がカギとなる
HAI (Human-Agent Interaction):コミュニケーションに優れたAI
弱いロボットの利点:あまりに優秀だといじめられるが、ちょっとバカなところがあるとみんなが助けてくれる
AI技術は「高度な会話」の実現を目指し、
HAI技術は「高度な会話ができたと認められること」を目指す
(例:非自然言語「ドラドラ」による会話では、人間の予測機能を用いて相互コミュニケーションを実現している)人間は、ロボットに期待していた機能が期待値を下回ると、インタラクションをしなくなる傾向がある(例:ペッパー)
➡ あえて顔のないロボットを作り、期待値を下げる
感想
HAIの面白さ
私はHAI技術に、
「人間の補助つきコミュニケーションである」
という印象を受けました。
補助つきコミュニケーションというと、上から目線のように聞こえます。
しかし、会話を例に挙げると、多くの日本人が行う会話は ”相手の予測のもとに会話がなりたっている” と言えるのではないでしょうか。
(相手はこう思っているのかな?とか考えながら会話しませんか?)
だとすると、
HAI技術は既存のAI技術が目指す「人間らしさ」よりも、より人間らしい(日本人らしい?)インタラクション技術であるのではと考えることができ、非常に面白い技術であると思いました。
おまけ
本書内で紹介されていた、オープンスカイプロジェクトが面白かったのでメモがてら書いておきます。「風の谷のナウシカ」内の一人用飛行機、「メーヴェ」の実現を目指すプロジェクト。見るだけでワクワクさせるものを作るって、凄いですよね。
今週の一曲
Penthouseの新アルバムより、蜘蛛の糸
各自の良さが出ている感じがして好き。