サメロピ、東海道五十三次を食べ歩く! その14②原→吉原 【3日目】
2024年5月24日(金)
8:00 起床
ポンちゃんが起床する前にピンちゃんとパンこと私は大浴場へ行ってゆっくり朝風呂をしました。
私たちが出たあと、女性の大浴場はシャワーヘッドが2つも盗難にあって、騒ぎになったそうです。
ここのシャワーヘッドはかなり大きいタイプのもので、あんなものを2つも持っていくなんて理解に苦しみます。
観光客が多くなって、日本中のホテルがこんなトラブルに見舞われているのかもしれません。
今朝の富士山
今日は晴天!
8:20 タリーズで朝食
ホテルのエレベーターではよく乗り合わせた方に声をかけていただきました。
今朝は欧米系の紳士が私たちを見るなり、満面の笑顔で「ハーイ、レィディース!」。
インバウンド、そんなに悪くない(照)
今日も朝からTOTOのアフリカを歌って、みんな元気です!
ポンちゃんの足もだいぶ痛みが引いたようで安心しました。
9:56 チェックアウト
荷物をフロントに預けて、身軽になって歩きます。
サメロピ御鑑賞石と記念撮影
ホテルの方に、この石と一緒に写真を撮ってくださいと頼んだらとても不思議がられました。
(サメロピ御鑑賞石のエピソードは「サメロピ、東海道を食べ歩く!その11②箱根→三島の回をご覧ください)
10:13 東海道線 JR三島駅 発
10:30 東海道線 JR東田子の浦駅 着
田子の浦ミステリー⁈
田子の浦といえば、真っ先に思い浮かぶのが例の百人一首のあの一首です。
3人で暗唱しますよ、せーの!
ポンちゃんとピンちゃんが、
「田子の浦に うち出でてみれば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ」
パンこと私は、
「田子の浦ゆ うち出でてみれば真白にぞ 富士の高嶺に雪は降りける」
なんかちょっとちがう???
「"田子の浦ゆ"ってなに? "ゆ"ってなに?」
ポンちゃんとピンちゃんにつっこまれるけど、中1の時に百人一首を担任の国語の先生に叩き込まれたから私は絶対間違ってない!
で、調べました。
「田子の浦に〜」は新古今集に収録され、百人一首に選ばれた鎌倉時代初期バージョン。
「田子の浦ゆ〜」は万葉集にのっている奈良時代バージョンでこれがオリジナル。
ともに山部赤人の歌だけれど、新古今集、百人一首に取り上げる際に藤原定家が「ゆ」という助詞が鎌倉時代には消滅していたため,「田子の浦に」とし、他も鎌倉時代に合わせて少し変更したそうです。
専門家曰く、新古今の時代にあわせて変えられた歌は繊細で幻想的なイメージがあり、オリジナルのほうは素朴で男っぽい表現であるようです。
勝手に変えていいのか、定家さん!
ツッコミを入れたくなります。
古文苦手の私にはその微妙な違いはわかりませんが、私が覚えていたのが万葉集バージョンであることはわかりました。
本日はテーマがあります!
それは、
富士山といっしょ♡
昨日、私たちの東海道歩きに寄り添ってくれた富士山に今日はいろんなシーンでフォトボムしてもらっちゃいます!
富士山がフォトボムしている写真は「〇〇と富士山」でナンバリングしていくのでどうぞお楽しみに!!
10:35 JR東田子の浦駅から東海道歩き出発です!
「吉ト成って何て読む?」
「コロッケ10回言ってみて!」という面白い看板。お店の吉ト成って何て読むんだろう?
キチトセイ?ヨシトセイ?
正解は、キチトナルでした!
10:42 立圓寺
10:49 昭和放水路
昭和放水路は、富士市東部で駿河湾に注ぐように造成された水路で、湛水被害の防除と優良農地造成を目的とした水路です。
増田平四郎像
昭和放水路に関係のある浮島沼の干拓に尽力した増田平四郎像が傍らに立っています。
一里塚跡
おばちゃん、こういう話には弱いの(泣)
[みんなに知ってもらいたい春耕道標のお話]
富士市の百姓であった仁藤春耕は、健康上の理由で日清、日露戦争に召集されることはありませんでした。周りの知り合いが戦争で命を落とすなか、自らも世のため人のために役立ちたいと考え、当時よく行方不明者を出していた東海道柏原から富士山道須走口までの辻々に旅人が迷わないように5年近くをかけて128基の道しるべをたった1人で立てたそうです。
春耕道標は128基のうち54基が現存しています。
違う機会に、残っている春耕道標を巡ってみたいと思いました。
ウサイン・ボルト ポーズ!
10:58 淡嶋神社と米之宮神社
11:03 愛鷹神社
11:15 JAふじ伊豆売店
11:25 BAKERY HOLO-HOLOで休憩
こちらのパン屋さんにはイートインコーナーがあります。
ビックリするくらいリーゾナブルなパンは、お値段と同じでビックリするくらい美味しい!
ハワイアンなパンも店内もナイスなお店でした。
休憩は終わりましたが、今日は休憩のハシゴします(笑)
次に行くお店は、パン屋さんのお向かいにある惣菜と雑貨のまちの駅「大野屋」。
このお店、コロッケを注文を受けてから揚げてくれるんですって!!
11:42 大野屋
コロちゃんも味付けガンモも素朴な味わいで美味しかったです。
まさに食べ歩きの醍醐味!
お店のご主人が、東海道関係の絵を出してきてくれて、いろいろお話を聞かせてくれました。
優しいご主人に心癒され、エネルギー満タン!
富士山のフォトスポット
大野屋さんのご主人が、少し歩いたところにある歩道橋の上から富士山がよく見えるから行ってみて、と教えてくれました。
歩道橋の上から撮った写真がこちら!
12:21 毘沙門天(香久山妙法寺)
階段を上がって境内を見ると!
頭がバグるチャイナ仕様
ここ妙法寺は外観からは想像がつかない、なかなかユニークな寺院です。
なので、お寺の境内をみなさんにご案内します!
龍神香炉堂
願いをのせた香炉の煙は龍となり願いを届けてくれるそうです。
既視感があると思ったら、中華街の大きな門がこんな感じでしたね。
お身払い毘沙門天像
自分の体の悪い部分をさすると、その痛みを取り除いてくれるそうです。
本殿は和風
こちらのご本尊は「毘沙門天」。
聖徳太子の御親作と伝わり、「太子両肩上湧現の尊像」と言って聖徳太子の肩の上に立たれた像で珍しい様式とのこと。
誕生釈迦仏立像
灌仏会の時期ではないのに、本殿の中に誕生釈迦仏立像がありました。
お釈迦さまには甘茶をかけるものですが、なぜか水!
もしかしたら、ものすごくうっすい甘茶なのかもしれません。
せっかくなので、心をこめてお釈迦様に甘茶?をかけさせていただきました。
カラフルな今年の干支の絵馬
香久山妙法寺は年に一回開催される「毘沙門天天大祭」でのダルマ市が有名です。
くつ石
足の痛みを取り、丈夫にしてくれると言われている「くつ石」。
今日は、この「くつ石」に祈願するために妙法寺に来ました。
ポンちゃんのくじいた足が早く治りますように。
3人とも足を故障することなく、東海道五十三次を歩き通せますように。
インディーなあなたは何もの?
仏舎利かと思いきや、なんと「洞窟七福神」。
全長150mの地下道を回ると、一度に七福神すべてをお詣りできるそうです。
なかなかの国際色豊かな寺院でした。
なんでも珍建築愛好家の間では、有名なお寺なのだとか。
写真では気がつかなかったかもしれませんが、寺院内がどこも手入れがされていないような感じでそれがとても残念でした。
12:50 日本製紙工場
13:03 jin caféで休憩
店内超満員。
この辺りで人が歩いてあるのを見ていないのに、どこから人が湧いてきたんでしょうか。
3人で座れるお席がなかったので、1人用のお席2つ分に無理やり3人座ります。
ジュースには、砂糖漬けの生姜がたくさん入っていてとてもスパイシー。
13:41 馬頭観音
13:42 河合橋
昭和の頃は、吉原駅近くのこの辺りは工場から出る煙で悪臭が酷かったようですが、令和のいまはだいぶ臭いが少なくなっているようです。
とはいえ、工場独特の臭いはします。
京浜工業地帯の近くで育った私には嗅ぎ慣れた懐かしい臭いです。
14:01 左富士神社
依田橋一里塚
14:07 名勝 左富士
東海道を江戸から京に上るとき、富士山はいつも進行右側に見えますが、この地では街道が逆行するような形になっているために左側に見えるので、「左富士」といわれています。
とても珍しいために街道の名勝となっていますが、茅ヶ崎にある「南湖の左富士」と同じで、現代では名勝とは名ばかりの景観となっているのが残念です。
14:18 馬頭観音
14:21 平家越橋
富士川の合戦で野営中の平家軍が、水鳥の音に驚いて逃げ出した場所だという「平家越えの碑」があります。
ジャトコに支配された町
このあたり富士宝町は、どこを見てもJATCO(ジャトコ)関係の建物だらけ。
会社に工場に社宅、労組もある!
JATCOは、日産自動車グループの自動車部品メーカーで、納入先は日産自動車のみならず国内外多数の自動車メーカーに及ぶらしいです。
なるほど、だから町中JATCO看板があふれているんですね。
「ジャトコめー、この町を乗っ取ってやりたい放題だな!」なんて、勝手にジャトコをディスりながら3人で横断歩道を縦にちんたら渡っていたら、左折したいのに私たちのせいでなかなか左折できないトラックがいました。ゆっくり待っていてくれて、私たちが渡り終わったのを確認してゆっくり左折していきました。なんて紳士なトラック!
そのトラックのマークがJATCO。
ディスってごめんなさい、サンキュー ジャトコ!
ジャトコに気を取られていたら、もう吉原本町駅に着きました。
14:33 岳南鉄道 吉原本町駅 到着
今日の東海道歩きはここまでです。
次回はここ吉原本町駅から歩き始めとなります。
なんと!
岳南鉄道を見るのは初めてです。
ちょうど踏切がしまって、どんな渋い電車が来るのかワクワク待っていたら、
リラックマかーい(笑)
リラックマとコラボしてるんですね、可愛いー!
乗ってみたかった。
でも、今日は乗りません。
早めに東海道歩きを切り上げたのには訳があります。
それは、ある場所に行くためです…
14:45 タクシーで移動
14:54 さわやか富士錦店で昼食
静岡県に入ったら、ぜったい食べようね!と誓っていた"さわやかハンバーグ"。
この時間だったら、そんなに混雑しないかと考え、本日、さわやか決行となりました。
さすが人気店、3時になろうとしているのに店内満員です。
待つこと20分でようやく席に着くことができました。
うれし〜い!
ここまで送迎してくれたタクシーの運転手さんが、ハンバーグソースはオニオンソースとデミグラスソースの2種類があって、両方かけてもらえるか注文の時に聞いてみて、とアドバイスしてくれたので、両方のソースをかけてもらいました。
味が違うと飽きがこなくて、最後まで美味しく食べられました。
2種類がけで大正解!
念願のハンバーグが食べられて、満足満足!!
これから荷物を受け取って、新幹線に乗るために三島に向かいます。
16:16 タクシーで移動
16:32 東海道線 JR吉原駅 発
16:32 JR三島駅 着
ホテルで荷物は受け取けとれるのか⁈
宿泊していたホテルに預けていた荷物を取りに行きます。
荷物札を預かっていたのは私ですが、荷物札を入れたはずのポシェットのどこを探しても荷物札がない!!
どこかで落としてしまったようです(泣)
ロビーでポシェットとリュックをひっくり返して探しまくる私にホテルの方は本当に親切に対応してくださって、無事に荷物を引き取ることができました。
これから歩く東海道の全ての拠点を富士山三島東急ホテルにしたいくらい、快適で親切なホテルでした。
17:31 タリーズで休憩
コーヒーを飲みながら、またポンちゃんとピンちゃんが「言った、聞いてない」でもめています。
私はといえば、荷物札を無くしたショックで茫然自失。
2人の会話に入る気力がありません。
カオスなコーヒーブレイクは新幹線の時間まで続きます。
お土産購入
タリーズのお隣、三島のお土産物屋「ふじのくに さすよ」でお土産を買います。
前回、こちらで農林水産大臣賞受賞のアジの開きを買って、とても美味しかったので今回も購入しました。
アジが大きくて、あまり塩辛くなく、身はふっくらとしていて、お値段なんと一枚200円!
私は今回、6枚購入しました。
こちらが本日最後の富士山のフォトボムとなります。
合計20枚となった写真の最後は、富士山の見事なドヤ顔で締めくくりとなりました。
富士山には一日お付き合いいただき、ありがとうございました!
18:25 新幹線 JR三島駅 発
帰りの新幹線の中での会話は、今回の旅行ではいろんなものを食べたので、なにが1番美味しかったか、話し合いました。
すべて美味しかったので、1番を決めるのはなかなか難しいですが、満場一致で弥次喜多"あじあじ定食のアジの刺身"となりました。
次点はGreenでいただいた"塩麹レモンスカッシュ"でした。
19:11 JR品川駅 着
全行程終了です、お疲れさまでした!
今日のお花コレクション by ピン
家族へのお土産
歩行総距離 約7.5km 約12200歩
最高気温 約25℃
歩く前に歌った曲
TOTO「アフリカ」
前日のポンちゃんの足くじきアクシデントをうけ、本日は3人とも足元に全集中で歩いたため、歩きながらの歌はひかえました。