現役歌舞伎町ライター佐々木チワワちゃんと対談した内容を語りたい
noteの更新が大分遅れてしまって申し訳ない。
今回は現役女子大生であり、歌舞伎町でホス狂を経験した後、この街の研究をしている当てたガチライター(肩書き多すぎん?)
佐々木チワワちゃんとの対談内容を綴っていこうと思う。
まず佐々木チワワちゃんとは
彼女の事を知らない方達の為に、彼女が如何に才能に溢れ
実績を積んできたかと言う事を歌舞伎の民に知らしめようと思う。
佐々木チワワちゃん(※以下チワワちゃん)の経歴
まず特定は控えたいので、ざっくりな説明でご勘弁願いたいが、
筆者は彼女の経歴を聞いて驚愕したことをよく覚えている。
チワワちゃんの家庭環境は順風満帆で、筆者が聞く限りやはり文学に精通する
環境なのだなと想像した事をよく覚えている。
学生時代からすでにライターとしての活動を始めながらも、都内の進学校に通っていたと言う。それも偏差値はかなり高めと来た、
その時当時から相当な英才教育を施されてきたのだと筆者は想像した。
筆者も実はコラムなどには自信があり、学生時代に学内で金賞を獲得した事もあったが、高校時代からすでにプロのライターとして活動していたチワワちゃんに対して見事に敗北。若干の嫉妬を覚えつつも好奇心に負けて質問を重ねた。
彼女は未成年の頃から多様なコネクションを持っており
今現在FRIDAYやSPA!実話ナックルズなどを手掛けるライターとしての片鱗を高校生の頃から見せていたのだと痛感した。
そして極め付けはちゃんと歌舞伎町と言う、およそ都内のエリート高校出身の女の子が辿り着かないような場所で、真っ当にホス狂を経験していたと言うことだ。
筆者は彼女がツイッターで「エモい文章を書けるホストを募集している」という趣旨のつぶやきをしているのを見つけ、勇気を振り絞ってDMをした訳だが、彼女の切り返しからもう文才が溢れていた。
会話の内容が、それはもうエモいことこの上ないのである。
その内容は流石に見せれないので割愛するが、
現役ライターはこんなにも深く我々ホストや歌舞伎町の事を考えており、
それでいて哀愁あり、浪漫ありの文を起こせるのかと、
やり取りをしている内に、むしろなぜ筆者に謎にDMを返してくれるのかと不思議になるほどであった。しかし、そこは自分のエモい文章力が彼女に刺さったのだと信じたい。
筆者は文字を起こす事がやはり好きで
このように文章をしたためているわけだが、チワワちゃんは
筆者の何倍も苦労をして何倍も努力を繰り返し
今の立場に立っているのと心底痛感させられた。
筆者からしたらチワワちゃんは一つの目標であり
憧れの人間と言っても過言ではない。
努力あり、才能ありの彼女に対して一生敵う事はないだろうが、
筆者はその憧れの彼女の背中をしっかり追っていこうと思った。
彼女が考える昨今の歌舞伎町
ここからは筆者が実際にチワワちゃんと対談した内容を
会話形式で綴らせて頂こう
まず、我々が対談したステージは歌舞伎町の某有名シーシャバーだった。
チワワちゃんと対面する前、彼女の人物像について、正直筆者は最初ツンツンしてそうな、高飛車な女の子なのだろうかと
想像していた。
しかし、実際に来た彼女はそれとは真逆で実に可愛らしい女子大生らしい普通の女の子にみえ、著者は動揺を隠せなかった。
薫「初めましてCLUB ANARCHYの京 薫です」
チ「こちらこそ初めまして佐々木チワワです」
そう言って彼女は、筆者にガチライターの名刺を渡してきてくれた。
そして筆者もそれに釣られ普段プライベートではまず渡さないであろう
初回用の名刺を彼女に渡した。ホストクラブの外で名刺を渡したのはもちろん初めてのこと、名刺ケースにしまわれたのも初体験であった。
お互いの予定が詰め詰めで時間の猶予が30分程しかなかった為、
筆者はそそくさと彼女に対してインタビューを始めた。
薫「早速で申し訳ないのですが、チワワちゃんから見て昨今の歌舞伎町はどう思われますか?」
チ「ホストに関しては今の時代、SNSが主流ですよね。それによって、知名度が上げやすくなり、売り上げも立てやすくなったけれど、炎上のリスクなど、それなりの勇気や覚悟が必要な時代に突入したと思います。自分自身のブランディングや確固たる思考を持って、覚悟を決めているホストが、真の売れっ子になるのではないでしょうか。」
薫「確かにそうかもしれませんね。ホスト側も炎上しようとTwitterなどで必死になる人も多くなってきたと思います。チワワちゃんから見てホストってどんなモノだと思いますか?」
筆者は本当の所、ここの質問がすごく気になっていた。チワワちゃんは筆者よりも歌舞伎町で過ごした歴史が長く、悟りを開いたホス狂は何を語るのかと心踊らせながら質問した事を鮮明に覚えている。
チ「空気清浄機、又は精神的アヘンですかね・・・。ホストクラブを息抜きだと思って通ってみたら、いつの間にか過呼吸を起こす。アヘンに関しては多量摂取すれば毒にもなるけどアヘンから作られるモルヒネは鎮痛剤にもなるじゃないですか(笑)」
薫「いやーその例えいいなめちゃめちゃ的確で確信だと思いますよ(笑)やっぱチワワちゃんと対談出来て良かったなと思います!」
チ「私自身そこそこな知名度が着いてきてしまってありがたい事ですが、仕事も増えて…でもそうなると歌舞伎町と言う娯楽の街で私自身佐々木チワワとしてではなく普通の女の子になる瞬間ってやっぱりホストがメインなんですよ(笑)」
この話を聞いた時、筆者は確かに現在、SNSなどで前線を張っている知名度が高い現役ホス狂の女の子達は、そのキャラクター性を忘れてただの女の子に戻れる場所は、ホストクラブと言う店内でしかないのかもしれないと、少しだけ彼女達の寂しい気持ちを汲み取れた。
薫「なるほどぉ…知名度が着いていくに連れて自身の行動が制限されてしまう、それは我々ホストもそうかもしれませんね、ブランディングにもよるけど綺麗なブランディングをしてしまったらヤンチャな事が出来なくなる、逆にヤンチャな事をしていたら綺麗な行動が邪魔になる。有名になるってデメリットも沢山ありますね。逆に言ったら薫はまだ知名度なんてウジムシみたいなモノですが、しっかり定まってない今こそが僕は一番自由なのかもしれません」
チ「各々の価値観が絶対にありますが、少なくとも私はそう思います。」
薫「では次の回答をお願いします。チワワちゃんは最近の歌舞伎町のどんな所に惹かれるのだと考えますか?」
チ「これはホストとはあまり関係ないんですけど、歌舞伎町にいると段々と裏切られる事に慣れていくし、人に期待するのをやめてしまうんですよね。
歌舞伎町って自分と似た境遇の女の子達が沢山いるんですよ。人を安易に信じれない人たちが沢山いるからこそ自分と似ている人もまた多く、そして気軽にSNSなどでも接する事が出来るこのひねくれた文化が単純に好きなんだなと思います」
この時筆者は歌舞伎町にいる女の子達がどんな気持ちで歌舞伎町にいるのかを考えた事はなかったが、いちホス狂のチワワちゃんの意見を聞いて何故彼女達が我々を求めているのか、歌舞伎町を求めているのかを今一度かえりみた。
それは寂しさを埋める為もあるかもしれないが、本質的なところは自分を素直に出せる居場所を探してこの町に辿り着いたのだろうかと、少し女心がわかった気で話を聞いている最中終始深く頷いたのである。
今後の歌舞伎町
薫「それでは最後です!今後の歌舞伎町についてどう思っているのか、思いの丈をズバリお伺いしたいです(笑)」
チ「いいですね〜!私から言えるのはもっとホスト共アツくなろうぜ!です(笑)私もホストはそれなりに酸いも甘いも経験してきたので、初回でこなれた感じがでてしまって。そうなると接客ベースでちゃんとしてくれる人を送りにしがちです。」
チ「だけど、ホストクラブでたまにはイチャついてときめきたいときもある。相手が求めていること察知して売るものを変えていく人が売れるのかなって個人的には思っています。売れっ子ほど器用だなと。」
チ「ただ、最近、私はホストのことをお金で動く「ホスト」ではなく、「人」として見てしまう悪癖が出てしまっています。
人として見るとお金を使ったからって理不尽な事は言えない。結果、相手に色々求める痛い事が出来なくて…(笑)ホストもホス狂もお互いをお金として見ている時が一番歌舞伎町っぽいなとは思います。」
薫「待って待ってごめん、めっちゃ僕に対してグサグサ心に来る事言うじゃん…僕もサブ担になったら確かにホストパフォーマンスは出せるけど、本担と言う称号を手にしてしまったらナチュラルに人として接してしまう僕は歌舞伎町の毒かもしれません(笑笑笑)」
チ「女の子からしたら初め、ホストクラブと言うのは非日常の世界だと思うんですけどそれが人としての繋がりを相手に求めてしまうと、その瞬間から歌舞伎町が非日常から日常に切り替わってしまうと思うんですよね。安くない金額を費やすことが日常という世界線には、よほどな人と出会えないと戻れる気がしません(笑)」
それを聞いて全くその通りかもしれないと深く頷いてしまった薫は、末端ながら歌舞伎町の毒としての一端を担っているのかもかもしれない。しかし、その毒素が今の歌舞伎町の「平常」として蔓延していることは確かなのである。何が善で何が悪なのか、この町は毒すら美しい模様で描かれているのかもしれない。
そしてチワワちゃんは更に口を開いた。
チ「ホストは日々女の子から、歌舞伎町という町から消費されて毒を注がれているし、女の子も又ホストから、歌舞伎町の文化観を毒として注がれ続けていると思います。」
この話を聞いて新たな天啓が薫に降りてきたことをよく覚えている。
この対談で得たモノは物凄く大きく、対談と言うかもはや勉強会だった。
この歌舞伎町は見えない答えが沢山あるだろうが、
見えないからこそ我々は美しくも汚い深海で答えを探し続け、もがくのだろう。
薫「今日はとても有意義な時間を本当にありがとうございました!」
チ「こちらこそ楽しかったです本当にありがとうございました!いつか一緒に仕事をしましょう!」
そう言ってチワワちゃんと筆者は硬い握手を結んだ。
歌舞伎町と言う街は、この小さな島国の日本という国の中で特に
欲と言う欲が蠢き、人に取り憑き、支配しているのだろう。
この文化は独特で斬新で、汚いようでどこか刹那的だからこそ、そこに美が宿るのかもしれない。
しかし、その美しさは真なる美しさなのか?
退廃的な美しさなのか?
それを究明していくのは紛れもない我々歌舞伎町に生きる人々なのだ。
薫はまだこの街で息をし続け、この街で生きる人々の毒たり得るもの、薬となり得るものを見続けていきたいと思った。