敗北した話

つい最近インスタのストーリーを眺めていたらPCを購入したいが何を買えばいいか分からない、といったものが流れてきた。
個人的におすすめのものがあるわけでもないし特に詳しいわけでもないけど、今年PC買う時色々調べてたものだから一助になればと思って、あとは今年初めてミニPCというものを知って結構感動したものだから布教がてらメッセージを送った。

「重めのゲームとか動画編集しないならミニPCおすすめ」

みたいな感じの、一つの選択肢になったら嬉しいねくらいの気持ちだ。
そこから少し話が続いて、
・やるとして簡単な動画編集くらい
・ノートPCが良い
・出来ればすぐほしい
ということが分かり、店頭で店員におすすめされたノートPCの画像が送られてきた。
画像に写っていた情報を書き起こすと以下になる。

dynabook
CPU : Core i7-1360P
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB(SSD)
バッテリー : 20.5時間
画面 : 14型 高輝度(タッチパネル)
OS : Windows11 Home(64bit)
Office : Microsoft Office Home&Business2021

しめて \227,480(ポイント還元が10%くらい)

う、うーーん
まぁでも店頭で買うならそのくらいのものなのか...

正直特に元々積極的なアドバイスをしようとして声をかけたわけではないので以下の二点を伝えた。
一点目
・値段に納得できるならスペック的には用途に適うものかと思う。

まぁ正直Officeいるのかなとか、画面小さくないかとか思うところはあるが、本人が納得しているなら口を出すことじゃないと分かっている。PCにそもそも詳しくないのに早口で口を出すおじさんになるのはマジで最悪だという思いで余計な口を挟まずに済んだ。
極論本人が納得してるなら何を買ってもいいのだ。そして失敗したなら次に回せばいいのだ。PC、特にノートなんて5年で買い替えて十分いいだろう。次のチャンスはそこまで遠くない、これが20~30年使うものならまだしもだ。

二点目が以下
・シンプルなアドバイスとしてBTOの方がコストはだいぶ抑えられるよ

まぁこれに関しては特に誰が聞いてもツッコみどころは少ないアドバイスだと思う。あまり仕組みはよく分かってないが店頭で買うよりネットで買う方が安いし、大手ブランドよりプライベートブランドの方が安いのは、まぁそうなってるからそうなんでしょう。
軽い親切の気持ちで少し調べてURLを送った。パソコン工房で似たようなスペックのものを探した。corei7で13世代、RAM16GB、SSD512GBのノート、送ったもののスペックが以下
CPU : Core i7-1355u
メモリ : 16GB
ストレージ : 512GB(SSD)
バッテリー : -
画面 : 15型
OS : Windows11 Home(64bit)
Office : -(オプション)

だいたいこんな感じのスペック、値段が約11万、まぁオプション無しの値段なのでここから上がる可能性はあるけどおよそ20万に届くことはほぼないだろう、贅沢して15、自分が買うなら保証つけて12,3といったところだ。
officeは付いてないけど、個人用途でoffice、役所とかのアレで使う可能性はあるけどその時考えればいいレベルの頻度だと思ってる。個人経営とかだと話は変わってくるけど。
CPUは少し性能が落ちるけど調べた感じ1360Pに出来て1355uに出来ないギリギリラインのものなんてそうそう無さそうだし、性能差が出てもそこまで大きく感じない程度だと思う。
すぐ欲しいと言っていたけど発送も翌日発送から長くて5日くらいだ、この年齢の一週間なんて光の速さで過ぎてしまうし問題ないだろう。

正直URLを送った時点の気持ちとしては「ここまで来たら余計なお世話か?」みたいなことを考えていた。考えていたが、正直に言うと同時に勝利を確信していた。
別に教えたURLの製品を買うだろうとまでは思わないが、さすがにBTOを選ぶだろうと思っていた。俺が貧乏なことを差し引いても10万の差というのはでかいはずだ、特によく分からないもので、スペックにほぼ差がないならなおさらだ、と思った。


「聞いたことないブランド笑」



逆に聞いたことあるPCメーカーの方が少ないだろ!
...と思いつつ、同時に敗北を実感した。
勝てなかった、別に勝負をしに来たわけでもないのに、気付いたらなぜか負けていた。

「そもそもプライベートブランドで...」「店頭展開しないからコストが...」何を言っても蛇足だと理解できたし、実際何も言わなかった。さすがの俺もゴールがここだということは理解できる。そもそも干渉するつもりはなかったはずなのだ。
「聞いたことないブランド笑」もひとつあるが、無意識のうちに勝負に出ていた自分のイキり具合によりショックを受けていた。

敗北感とは勝利を望む心によって生まれると言えば聞こえはいい、敗北感ある方がちょっと偉いじゃんとも思うが今回は完全に不要だった。そもそも今回のバトルにおいては勝利を望むことが、そもそも、その、気持ち悪いのだ。

今回の教訓は初志貫徹だ。「一助になれば」によって自分の行動を制限すべきだったのだ。しかし振り返ってみるとかなり厳しい、ほぼ同じスペックで20万→10万になるなら教えたくなるだろ!どこで足を踏み外したのか今でも考えている。

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