団子坂奇談
これから今年初めてシン・オジラを録りにいく。
1時間の遅刻中!!
うーん。今年も止まらぬ遅刻。
でも10時には起きてたんですよ。
集合時間が13時半だったから余裕で間に合うじゃないですか。
集合時間12時半だったんですね〜。
こういうこと多めですよね。
誰も悪くない!誰も悪くないじゃないですか!
だって俺は10時に起きて13時半を目標に色々やってたわけですよ。
みんなも12時半にちゃんと集合して俺が来ないから連絡を入れる、そこで俺は初めて遅刻に気づく。
誰も悪くないですね。
強いて言えば2と3って数字が似てるから空目で勘違いしちゃった。だから悪いのは3です。
2に似てるのが悪い。
そうですよね?
てかサボりの奥の手『まんじゅう怖い』を出すの早すぎたなー、、、
1月の20日足らずでこの話書くとは思ってもみませんでした。
もう残されたカードは『時そば』のみなので大事に使っていきたいと思います。
今日は昨日聞いててなんじゃそりゃとなった話『団子坂奇談』について書きます。
かなーり時期外れの怪談噺です。
ものすごい尻切れとんぼで終わる話。
奇談というタイトルなだけあって聞く人によっては時間を返せと思うかもしれないけど、
俺もそう思ったけどそれでも面白かった話なので紹介します。
この話は腕は全然だが頭がいい若い侍弥太郎が、これからの時代は武士より商人の方が偉くなるという考えのもと自分に向いた仕事を探すため町内をぶらぶらしてるところから始まる。
ちょうど桜が咲き誇ってる時期で、せっかくここまで来たんだからと団子坂の方に行って桜を見る。
団子坂の桜は有名で、ここの花を見たら他の桜は見れないってくらい有名。
あーいい花見ができた。そう思って帰ろうとすると近くに蕎麦屋があったので腹ごしらえをして帰ることに。
そこで蕎麦屋の一人娘のお絹というとても美しい娘と会います。あの団子坂の桜が霞むくらいの綺麗な人。
弥太郎は一目惚れしてしまいます。
落語に出てくる登場人物って恋をするとほぼ100%飯が食えなくなっちゃうんですけどこの弥太郎もそうで、それを心配した母が事情を聞き、ツテを使って蕎麦屋まで嫁に欲しいという話を持っていきます。
けど蕎麦屋としても父と娘の二人暮らし。娘を嫁に出すと店を畳むことになるから無理だと断ります。
けどここで弥太郎『じゃあ俺が蕎麦屋になればいいじゃん』
好きな女のために大決意!
侍が蕎麦屋になるという。
まあもともと何か商売をしようと思ってた人ですから真面目に修行に取り組みます。
家も出てこの蕎麦屋の裏にたまたま空いてた部屋があったんでそこを借りて。
そして親から仕送りをしてもらいながら蕎麦の修行にますます専念できる環境で修行に打ち込んでいきます。
そんなある日仕事終わりで寝床に入り、なかなか寝つけずに夜中の2時を回った頃、向かいの蕎麦屋の扉がスーッと空いてなかからお絹さんが出てきます。
こんな夜遅くにどこに行くんだと気になった弥太郎は跡をつけます。
もしかしたら他に男ができて夜な夜な家に行ってるんじゃないか、そんなことを考えてたらいつのまにか見失ってしまう。
今日はもう帰ろう、その日は家に帰り寝床に入るも気になって眠れない。
明日こそは、明日こそは跡をつけてやる。
そう思い次の日も遅くまで起き、お絹さんが出かけるのを待ち構えてると朝になってしまう。次の日もその次の日も一向にお絹さんは夜中抜け出さない。
そうこうしてるうちに時は流れちょうど忘れた頃、暑ーい夏の日、弥太郎が暑さでまた寝付けずにいると
向かいの扉がスーッと空いて中からお絹さんが出てくる。
今日こそは絶対見失わないぞと跡をつけて行くと
夜中の墓場にお絹さんは一人で入って行く。
こんな真夜中に墓場で何を、、、
墓場の横の茂みで様子を伺っていると
お絹さんはある一つの墓場の前で手を合わせた後その墓を掘り起こし、中から真新しい小さな棺を取り出す。
昔は土葬だったから棺をあけると亡くなったばかりの赤ん坊の仏が出てくる。
一体何を、、、、そう思った瞬間
お絹さんは赤ん坊の腕をかぶりつきムシャムシャ食べ始める
うわぁ、大変なものを見てしまった
今すぐここから逃げ出さないと
パキッ
小枝を踏んでしまう弥太郎。夜中の墓場はシーンと静まり返ってますから枝を踏んだ音でもお絹さんまで聞こえている。
赤ん坊を食べながらこっちを向いたお絹さんの月明かりに照らされた顔はとてもこの世のものとは思えず
うわぁぁぁぁあ
そのままなりふり構わず家まで駆け出し戸に鍵をかけ真夏の暑い夜に布団を被ってブルブル震えている。
すると
コトッ
コトッ
コトッ
お絹さんの下駄の音が家の前で止まった。
コンコン
弥太郎さん開けてください
コンコン
開けてください
コンコン
弥太郎答えるはずもなく恐ろしくブルブル震えている。
お絹さんも諦めたのか『弥太郎さんには見られたくなかった。このことは他言無用でお願いします』そう言い残し向かいの蕎麦屋に戻っていた。
もちろん弥太郎もこんな話誰にもできないし、もともとお絹さんと結婚するために修行してきた蕎麦ももう意味がなくなってしまったので朝一で親方に辞めさせてくださいと言いに行く。
親方は急に辞めたいなんて言われても理由も聞かずには無理だと引き下がらない。
しぶしぶ昨日見た全てを親方に話すと
『そんなことか。そんなことでは辞めさせられないなー、第一お前は親に仕送りももらって全面的に協力してもらってたんだろ。そんな理由でクビにしてたんじゃ親御さんに申し訳ない。』
『そんなこと?!親方、お絹さんは亡くなった赤ん坊の腕をかじってたんですよ?』
『何を言ってる。お前は親のスネをかじってるじゃないか』
fin..
いいいいいや終わり?!!
オチてなくない!!!!
結局お絹さんなんで赤ん坊食べてたの?!
後親方食べてたこともしかして知ってた?!
色々な謎を残し終わり。
思わず聞きながらつっこんでしまいましたがここで終わることでいろんな妄想が膨らむし途中まですごい面白いから書かせてもらいました。
にしてもそこで終わりかい!
なんじゃそりゃ
まさに奇談、そういったところでしょうか。