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さみしさ

私はさみしいことがこわい。加えて周りの人の気持ちに鈍い。特に好意がわからない。だからずっとさみしいままだ。
仲良くしてくれる友人、バイト仲間、親、昔の先生、周りにはたくさんの人がいる。それなのに自分はひとりなのだと勘違いしてしまう。
離れないで、捨てないで、願わくばいつも気にかけて、わかりやすい好意がほしい。言わないけれども誰にもそう思ってしまう。

我儘だ。

恋人に対しても、今まで好きだよと言われることや触れられることでしか愛されている自信が持てなかった。いくら外に出かけて楽しい思い出ができたとしても、プレゼントをもらっても愛されている自信がなかった。悲しい。つくづく自分が安っぽいなと思う。

つまるところ誰かと触れ合うことやわかりやすい言葉でなければひとりじゃないということを実感できない、私は。それはすごく贅沢で、怠惰な事だと思う。そして乱暴で危ない。
それに、自分のような価値のない人間が無条件に与えてもらおうだなんて甘えだ。ズルい。ダメ人間だ。と思ってしまう。

自分をひとりにさせている、さみしくさせているのは自分なんだと言われずともわかっている。せめて自分を抱きしめてさみしい思いをさせないようになれたらいいな、とか。思う。

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