上海で24時間トランジットビザ免除に挑戦したら、乗り継ぎ便が欠航になった話
こんにちは、4月からニュージーランドのクライストチャーチでワーホリ生活を始めたさめです。
NZでの日々を記録しようと思いnoteを始めることにしたのですが、タイトルのように最初から急展開になりすぎました…!
日本人への中国ビザ免除が再開されないうちは役に立つ話だと思うので書き残しておきたいと思います。
※このnoteはあくまで私個人の体験に基づき書いているものですので、制度変更や入国審査官の判断などにより状況が異なる可能性は大きくあります。
あくまでも参考程度に、また実際の行動に際しても自己責任でお願いいたします。
0.そもそも
☆旅程について
日本からニュージーランドに渡航する際、1番楽なのはニュージーランド航空(以下Air NZと表記)運航の成田→オークランドの直行便でしょう。
しかし、私が航空券を予約した際、渡航日の直行便は10万円を超えており私のクレカ(限度額10万円)では予約が出来ませんでした。また、クレカ以外での支払い方法が見当たらず、他の人(親など)にも頼りづらかったため、やむを得ず10万円を切っている東京→上海(浦東)→オークランド→クライストチャーチで航空券を取ることにしました。
本来の予定は以下の通りです。(時間は現地時間)
4/4 22:30 東京(羽田)→4/5 0:45 上海(浦東) ANA
4/5 14:15 上海(浦東)→4/6 6:45 オークランド AirNZ
4/6 10:00 オークランド→4/6 11:25 クライストチャーチ AirNZ
💡航空券の予約は早めに
やはりこれに尽きると思います。私の場合パスポート更新の関係もあったので早められたかは微妙なところですが、値段を考えると絶対早めの方が良いですよね。
💡クレカの限度額に注意!
実は限度額20万円のクレカも持っているのですが、紛失手続きをするのをサボって使えない状態でした。アホすぎますね……。
航空券が10万を超えることは多々あると思うので、このようなことがないようクレカの限度額には注意です。また、紛失したのであれば早めに紛失・再発行手続きは取らないとダメです。(そりゃそう)
1.中国での乗り継ぎを考える
☆トランジットビザ免除措置を使おう!
中国による日本人へのビザ免除措置は停止したままで、中国に渡航するには基本的にビザを取らなければなりません。(ちなみに、私は3月にも中国に行ったのですが、その際はビザを取らざるを得ず大量の書類を用意し往復5時間かけて東京に取りに行きました。この話も忘れないうちに書けるといいな)
しかし、トランジット(A国→中国→B国)の場合は滞在期間に応じて24時間・72時間・144時間のいずれかの間トランジットビザが免除されるという制度があり日本も対象になっているのです!
そのため今回はこの制度を利用して中国でトランジットすることにしました。
💡最新の情報収集を忘れずに!
私はAir NZの公式サイトで予約したのですが、中国のトランジットビザ免除は「最大72時間」となっていました。
しかし現在は最大144時間(これはどう考えても観光を想定している時間ですが)トランジットビザが免除となりますし、何より旅程上24時間までしか認められないのは明らかでした。
航空会社のサイトですらこの有様なので、最新の情報収集は面倒くさがらずに行ってください。
💡スルーバゲージにならないの?
中国でスルーバゲージとなる条件は非常に厳しいそうです(詳しくは航空各社にご確認ください)。
私の便も例外ではなく、ANAとAirNZは同じスターアライアンスグループではあるもののスルーバゲージ不可でした。
そのため、中国での乗り継ぎの際は原則として一旦荷物を回収し入国することとなります。(今後変わる可能性はあるので常に最新の情報をご確認ください!)
2.実際の入国手続き~出国まで
※こちらの動画が参考になったので良ければあわせてどうぞ!
☆持ち物
・パスポート(なければそもそも日本を出れませんね)
・印刷した旅程表(たぶん電子でも耐えますが、事前に印刷して持っていった方が圧倒的に楽です!)
・(宿泊する場合)印刷したホテル予約表(必要らしいですが、私の場合該当しなかったため詳しい説明は省きます)
☆実際の流れ
飛行機を降りると、大量の指紋採取機があるので機械の指示に従って指紋を採取することとなります。忘れず指紋を採取するようにとの機内アナウンスがありました。(ただ、どちらにせよ入国審査時にまた指紋を取るのでなんの意味があるかはよく分からないです……笑)
日本のパスポートをかざせば日本語で喋ってくれるので、英語や中国語が出来なくても安心です🙆♀️
無事に採取が済むとこのような紙切れが発行されます(画像が暗くすみません)。
次に入国カードを記入。通常の入国カードとは種類が違うので気をつけてください!(通常のものは横長ですが、トランジットビザ免除用のものは若干縦長です)。
浦東空港の場合は大量に入国カードがあり、書き方見本も充実しているのでそれに従って書けば問題ないです。
私が書いたのも載せてみますが、見づらいのでほかの体験談も是非参考にしてください!
上と下で被っている質問が多いですが、本来は上のカードだけ回収されて、下のカードは切り離されて出国用に渡されるらしいです。
らしいです、というのは一番下に「ちゃんとカード持っててね!そうしないと出発遅れるかもよ!」という脅し文句があるのに私は何故か上下両方回収されてしまったためです……。
しかし、出国時にカードの提示を求められることはなく、またカードがないために出国手続きが遅れることもなかったのでこちらもこちらでなんの意味があったのかは正直謎です。勿論、返された場合は無くさないようにして出国審査時に渡しましょう!
入国カードの記入が終わったらいよいよ入国審査です。ネットでは「厳しかった」「5分くらい確認された」というクチコミが多数あったので不安でした。
入国時は「24/72/144 hour transit area」(名前は正確には覚えていませんが、こんな感じです)という案内に沿って進みます。(通常の入国手続きとは扱いが違うので要注意です。)ちなみに私が最初進んだカウンターは誰もいなくてめちゃくちゃタイムロスしました。笑
私の場合列整理の人のミスでカウンターをたらい回しにされたので更なるタイムロスこそしたものの、そこまで厳しい、時間がかかるという印象は受けませんでした!審査官の人が書類見ながら鼻歌歌っててこっちまでなんだか楽しかったです笑
ただ、先述した通り入国カードの下の部分が渡されなかったので適当な人だったのかもしれません。
そんなこんなで午前2時頃無事入国できました。
24時間トランジットが許可されればその間中国を自由に動き回れます!しかし、真夜中着で危ないし、疲れてるし、荷物は多いしで動く気が起きなかったので私はずっと空港にいました。(あと3月にも上海来てるからまた観光するのもなあ…と思ったのもある)
待っている間「何かが私をいらいらさせているの……」と謎の女性に話しかけられる謎イベントはありましたが(この話はまたおいおい……)、Air NZカウンターでの搭乗手続きや出国審査、手荷物検査も無事終了。
出国審査時は、入国カードの下部分はなかったものの特に何かを聞かれることも無くあっさり通過出来ました。
その後飛行機に搭乗し、これで24時間トランジットビザ免除チャレンジは終了です!……本来は。
💡深夜入国よりは早朝入国!
理由はこの先を読んで察してください。
3.まさかの欠航
☆飛行機が飛ばない!?!?
飛行機に乗ったものの、いつまで経っても離陸する様子がありません。本当に飛ぶのか、?と不安になっていたその時、アナウンスが。
終わった!!!!!!!!!wwwww
オークランドからクライストチャーチへの乗り継ぎは3h15mなので自明に間に合いません。慌てて関係各所に連絡を入れました。
英語力的にアナウンスのような音質が悪い英語を聞き取るのが辛く、状況をなかなか掴めなかったのですが、幸いにも隣の席の方が偶然オークランドで働いている日本人女性で、色々気遣ってくださり助かりました。人の縁って大事。
その時はまだオークランドまでは飛ぶと信じていましたし、またこの便が遅れるにしてもほかの便は飛んでいると思っていたので、オークランドのホテルや治安が悪い場所を教えていただいたり、ネットが繋がらない隣の方のために別ルートを調べたりしていたのですが、残念ながら欠航が決定。さらに「ほかの便も全て欠航orすぐには飛ばない」とのことで、中国、なんなら浦東空港から脱出する手段は皆無に。
「明日同じ時間の便に振替見込み」とのAir NZの言葉を信じ、用意してくれた宿へ向かうことになりました。
出国時のスタンプの上から欠航スタンプを押してもらって出国記録を取り消していただき、欠航者専用レーンからまたまた到着エリアに放たれました。
そこからはバスで宿に向かいました。
(余談ですが、宿に向かうバスの情報が錯綜しており何人か別の方向に行ってしまいました。彼らは大丈夫だったのでしょうか……?案内はしっかりして欲しいところ。)
💡縁は大切に
もし隣の方が日本人じゃなければまあまあ詰んでいたと思います。本当にありがとうございました。
💡ホテルは使い倒そう
ホテルの大きなベッド、湯船、バイキング形式の食事を有効活用してゆっくりぐっすり休むことが出来ました。ありがとうAir NZ。
4.ついに上海脱出
☆出国できるのか!?
そんなこんなで次の日がやって来ました。
チェックアウトを忘れパスポートを回収し損ないかけるへまはしましたが、日本人女性2人の助けもあり無事回収に成功。
しかし疑問に感じる方も多いかとは思いますが、この時点で既に「入国から24時間を経過してしまっている」のです。
どこを調べても24時間以内に出国するように、との記述しか見当たらず、これはオーバーステイなのでは、??と不安に。冷や汗が止まりません。
Air NZのスタッフ(日本語が多少できる方でしたが、おそらく英語で尋ねるべきでした)に聞いても「大丈夫」の一点張り。本当に大丈夫なのか、という感じですがそう言われてしまったからには行くしかなく、戦々恐々としながら出国ゲートへ向かいました。
ということで出国審査。
「Where did you come from yesterday?」
「I came from Japan yesterday.」
という簡単なやり取りはありましたが、それ以外は特に何かを聞かれることも無く、また存在しない入国カードの下の部分を求められることも無く、あっさり出国できました。NZにもスムーズに入国できたので本当に問題なかったみたいです。
24時間過ぎてるのに…ということで意味不明すぎますし、過去に同じような状況になった方の記事が見つからないため論理は不明ですが、72時間/144時間トランジットについては「入国した次の日の0時を起点にして数えている」という説を唱えている方がいらっしゃったため、もしかしたら24時間トランジットも同じなのかもしれません。(論拠は分かりませんが)
おそらく私と同じような状況になった場合、このようにオーバーステイ扱いされず問題なく出国できるとは思うのですが、何せよく分からない上今後制度が変わる可能性があるため全く保証はできません。ご了承ください。
また、もし4/4に入国していたら/あるいはビザの種類によっては追加で何かしら手続きを取らなければならなかったかもしれません。そう考えるとちょっと怖いなあと思いました。
💡誠実に対応しよう
嘘をついてもどうしようもないので出入国審査は誠実に対応しましょう(そりゃそう)。
またわからないことがあればすぐ航空会社の方などに聞くことをおすすめします。
💡余裕を持った旅程設定を
私の場合語学学校が4/8スタート予定だったので本当に危なかったです……!
5.終わりに
日本からの直行便がある国は直行便を取りましょう!!!!!!
以上です。
(嘘です、観光したいのであれば中国のトランジットビザ免除は非常に良い制度だと思います。余裕を持った旅程設定をした上で、ぜひ有効活用してくださいね。あとそもそも早く日本人へのビザ免除が復活してこんな記事が不要になることを祈っております。)