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美濃太田のスペシャルランチ
午前に下呂温泉を出発し、飛騨路を南下。列車は飛騨金山駅から美濃路に入った。木曽川沿いの山あいの道を抜け、美濃太田駅に着いたのが正午前。ここで人と待ち合わせをしていた。
大学時代の後輩が、お盆で美濃太田の実家に帰省しているという。ちょうど時間も合うので、一緒に食事をすることになった。
ただ孤独と向き合う旅、人と会話することすら珍しい旅で、こんなサプライズが待っているとは思いもしなかった。
2歳下の後輩は、十数年前と変わらず明るく闊達だ。時間を巻き戻しながら、お互いのこれまでを話した。2、3年前を「最近」だと思うなんて。毎日顔を合わせていた頃が懐かしい。
食事後、次の乗換駅の多治見まで車で送ってくれるというので、乗せてもらうことにした。お陰で、2時間以上も早く木曽福島に着くことができた。
しかし。こうして旅は充実しているが、18きっぷ旅としては破綻している。
多治見でも、2時間後の普通列車か30分後の「特急しなの」かの選択を迫られ、迷いなく特急を選んだ。しかも、普通車が空いていなかったのでグリーン車に乗るという、どうしようもない脱線。もう戻れない。
さて、木曽福島だが、大雨が降ったせいか随分気温が下がっていた。現在19度。日本最高気温を連発する多治見から来た私には、なおさら冷えた空気が身にしみた。
▲木曽福島