アート脳を読む その1
スーザン・マグサメン、アイビー・ロス著
現在、読み始めて5日目で、ようやく128ページまで到達。この本は422ページもある大作なので、一気に読むのは難しいですが、ここまでの内容だけでも心に響くエピソードや気づきがたくさんあります。
本書では「アート」が私たちの日常や心身にどのような影響を与えるかが語られています。ただ芸術を楽しむだけでなく、ストレスや不安の解消、そして自己成長のツールとしてのアートの力に気づかされます。
印象に残ったポイント
20分の落書きで心がリフレッシュ。
ハミングや鼻歌を歌うだけで、心身の状態を整える効果がある。
不安な場合には美術館。
ジュディの砂漠の旅
『アート脳』の中でも特に心に残ったのが、ジュディがトラウマを乗り越えるために砂漠を旅するエピソード。
彼女はプエブロ族の先祖が残した遺跡を巡り、キヴァの壁画について学びます。プエブロ族の先祖たちは、一連の儀式が終わると壁画を白く塗りつぶし、新たな儀式のためにまた描き直していたそう。この行為には、「過去を手放して新しい未来を受け入れる」という象徴的な意味が込められているように感じました。
旅の後、ジュディが出会ったホビ族のフィリップに絵を描く方法を教えるも印象的。彼女は、「先祖と同じように、絵を描いて写真に撮り、白く塗りつぶしてまた描くこと」を勧めます。これは、自己批判を手放すための行為。フィルムを現像して作品を振り返ることで、次に進むべき道が自然と見えてくるそうです。
このエピソードは、アートが持つ癒しや再生の力を強く実感させられるものでした。特に「描いて手放す」というプロセスは、普段の生活にも応用できそうで、自分自身でもやってみたいと思います。
娘との朝のアート時間
『アート脳』を読んで、朝の習慣として「スマホを見る代わりに20分間好きな絵を描く」ことが勧められていました。これならできそう!と思い、早速5歳の娘と一緒にマンダラ塗り絵を始めてみました。
朝の時間にじっくり向き合うことで、気持ちが穏やかになり、リフレッシュできるのを感じています。娘も夢中で塗っている姿が微笑ましいです。
アートはただ作品を完成させるだけのものではなく、「その過程で自分と向き合うこと」に価値があると、この本から学びました。娘と楽しむことで、私自身も改めてアートの魅力を実感しています。
こんな小さな習慣から、心の整え方や家族との時間の大切さを見つけられるなんて、この本に感謝です。