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【短編小説】毒リンゴ

私は白雪姫。
目の前の老婆がりんごを差し出したとき、スキル【鑑定】を発動したのだけれど、このりんごは毒りんごだわ。
しかし、私は毒に耐性を持ち合わせているから大丈夫だけど……
「あぁ、ありがとうございます」
と、お礼を言いながらりんごを受け取る私。
そんな私の姿を見て、小人たちは驚いていた。
「なっ!? なぜ受け取った? その婆さんは魔女なんだぞ!」
「えぇ、わかっていますよ。このりんごをこうして………」
老婆の口に放り込む私。
「うぐぅ! んんー!!」
「どうですか? 美味しいでしょう?」
悶絶する老婆を見て微笑む私。
「あ、あなたは一体何を……」
「ふふふ、こう見えて私、毒に耐性があるんです」
そう言って笑う私。
「さすがです、姫様」
「やっぱり、ただ者じゃないと思っていたぜ」
「かっこいい~♪」
私の行動を見て感嘆の声を上げる小人たち。
「いや、まぁ、それほどでも……」
照れ笑いを浮かべる私。
「くそぉ……こんなはずでは……」
地面に膝をつく老婆。
「これでわかったでしょう? もう二度と悪さをしないで下さいね」
「はい、わかりました。申し訳ございませんでした」
素直に謝る老婆。
「よろしい。それじゃあみんな、森へ帰りましょう」
「はい、姫様」
「なんかよくわからないけど、一件落着かな?」
「よかったですね、姫様」
しかし、本当にこれでよかったのだろうか?
もっと、いい解決法があったのではないだろうか。
小人たちと共にその場を去る私。
そして森の中へと消えていった。

あとがき

本文は「AIのべりすと」で作成、挿絵は「Stable Diffusion」の「ACertainThing」で作成しています。

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