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【短編小説】「通りすがりの美少女」との運命的な出会い

ここは学校。
目の前にはショートヘアのかわいい女の子。「……はぁ」
ため息をついてから、僕は少女に訊ねる。
「えっと、あなたは?」
「私? 私はね――」
彼女は少し考えたあとでこう言った。
「通りすがりの美少女よ!」
「はぁ」
美少女が言うならそうなんだろう。多分。
僕がそんなことを考えていると、その少女は僕の顔を覗き込むようにして近づいてきた。
近い! 顔が近いです!! 僕は慌てて彼女から離れようとする。
しかし、椅子に座っているため思うように距離をとることができなかった。
そんな僕を見て少女はくすりと笑い、そして言った。
――ねぇ、あなたの名前は? その瞬間だった。
――キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り響いた。
それはまるで、この世界の終わりを告げる音のように聞こえた。
さっきまで騒いでいたクラスメイトたちが一斉に席へと戻る。
みんな真面目だなあ……って、あれ? 気が付くと教室の中にあの少女の姿はなかった。
僕は首を傾げながら窓の外を見る。するとそこには先ほどの少女が校門に向かって歩いている姿があった。
どうやら帰るらしい。
ふむ、まあいいか。また会えるかもしれないし。
僕は視線を黒板に戻して授業の準備を始めることにした。

あとがき

本文は「AIのべりすと」で作成、挿絵は「Stable Diffusion」の「ACertainThing」で作成しています。

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