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【短編小説】学園への入学勧められた話

ここは図書館だ。
「……そういえば、お嬢ちゃんはどうしてここに?」
「えっと……」
「ああ、すまない。自己紹介がまだだったね。私は、この図書館の司書のイリス・アーレンスマイヤーという者です」
「あ、ご丁寧にどうも……。私の名前はーーー」
私が名乗ろうとした時、司書さんが手で制止してきた。
「おっと、待った。君はここの生徒では無いだろう?なら、生徒証を見せて貰えるかな?」
……しまった!確かに、私は学園の生徒じゃないから見せられないや!
「ごめんなさい。ちょっと事情があって持ってないんです……」
「ふむ……。じゃあ、せめて名前を教えてくれないかい?」
名前かぁ……。う〜ん……。
「私の名前はアリスって言います!」
「アリス君だね。よし、覚えたよ。それで、アリス君はどうしてここに来たんだい?」
あ……忘れてた!早く戻らないと……。
でも、まだ本を読んでないしなぁ……。
うぅ……。悩んでても仕方ないか……。
私は意を決して、さっき読んでいた本のタイトルを伝えた。
すると、イリスさんは少し驚いた顔をした。
そして、すぐに真剣な顔になった。
何かマズかったかなぁ……。
でも、そんなに変なこと書いてなかったと思うんだけど……。
まぁいいや。とにかく、ここから出よう! 私は本を棚に戻してから、図書館から出た。
外に出ると、空はすっかり暗くなっていた。
急いで帰らなくちゃ! 私が走り出そうとした時、後ろから声をかけられた。
振り向くとそこには、先程会った司書さんのイリスさんがいた。
何だろ? 不思議そうな顔をしている私を見て、イリスさんは口を開いた。………………とても真剣な表情で。
それはまるで、私のことを叱るような雰囲気だった。
私は思わず身構えてしまった。
しかし、イリスさんが口にしたのは意外な言葉だった。
なんと、私に学園への入学を勧めてきたのだ。
私が首を傾げていると、イリスさんはさらに話を続けた。
何でも、今年は例年に比べて入学者が少ないらしい。だから、少しでも優秀な人材を集めようとしているみたいだ。
それを聞いて、私はますます混乱してしまった。
だって、そんなこと急に言われても困るもん! それに、今は学園に通う余裕なんて無いし……。
何とか断ろうとすると、イリスさんがさらに詰め寄ってきた。
このままだと、本当に入学させられてしまいそうだ……。
私は慌てて逃げ出した。
だけど、あっという間に捕まって、学園に入学させられることになった。
もう逃げ場は無かった。
こうなったら覚悟を決めるしかないよね……。
はぁ……。これから大変になりそうだよ……。
こうして、私には新たな問題が舞い込んできたのであった……。

あとがき

本文は「AIのべりすと」で作成、挿絵は「Stable Diffusion」の「ACertainThing」で作成しています。

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