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【短編小説】猫

「猫かぶってたからね。」
「えっ?なんでそんな事してるの?」
「だって、その方が楽だし・・・」
「でも、本当の自分を見て欲しいとか思わないの?」
「う~ん・・・どうかなぁ。正直、あまり考えたこと無いかも・・・」
「そうなんだ。なんか勿体ない気もするけどなぁ。」
「そうかなぁ。まあ、いいじゃない。」
「そうだよね。あっ、猫耳だ!」
「うん。猫かぶって猫耳出してみたんだけど、どう?」
「凄い!似合ってるよ!」
「ありがと。じゃあ、ちょっとポーズ取ってみるね。にゃん♪」
僕は、この上なく幸せな気分になった。猫耳を付けた天音は可愛かった。
それはもう本当に可愛いかったのだ!!
「猫耳つけたらもっと可愛くなると思って付けてみたんだけど、良かったみたいね。」
「うん。最高だよ!!」
「ふふっ、ありがとう。じゃあ、今日はこの格好のままでいるわね。」
「うん。是非ともお願いします。」
「にゃ~ん。」
こうして、僕の至福の時間が始まった。
ああ、幸せ過ぎる・・・。
しかし、彼女は化け猫なのだ。
人間の姿は仮初めのものに過ぎない。
いつかまた元の姿に戻る日が来るだろう。
その時、僕は彼女のことを再び好きになれるだろうか?
そして僕たちは、これからどうなるのだろう?

あとがき

本文は「AIのべりすと」で作成、挿絵は「Stable Diffusion」の「ACertainThing」で作成しています。

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