【短編小説】VRの世界
「よし、このVRヘッドセットをかぶってファンタジーの世界へ!レッツゴー!」
……そして俺は目をとじて意識を集中した。
次に目を開けると、そこは先ほどまでいた自分の部屋ではなく、中世ヨーロッパ風の街並みが広がっていた。
「すげぇ……」
目の前にはレンガ造りの建物が立ち並び、道行く人たちも皆、西洋の鎧やローブなどに身を包んでいる。
「これがVRか……。すごいな」
ゲームの中に入った感覚に驚いていると、突然、モンスターが現れた!
ゴブリンのような姿をしたそいつは、棍棒を振り上げながらこちらに向かってくる。
「うわぁっ!?」
慌てて剣を構えるが、思うように体が動かない。
『ブギャァッ!』
「あっ……」
俺の手から滑り落ちた剣は地面に突き刺さり、その衝撃で手が痺れてしまった。
そして無防備になった体にゴブリンの棍棒が直撃し、視界が暗転する。
………………
再び目を開けると、そこには見慣れた天井があった。
そして、母ちゃんの顔が見える。
どうやら俺はベッドの上に寝ているようだ。
「大丈夫かい?変なのかぶって暴れだしたから箒で頭を叩いて気絶させたけど……」
「あー、あのゴブリンは現実世界の母ちゃんだったのか……」
「ん?」
「いや、なんでもないよ。ありがとう、もう平気だから」
「そうかい?それならいいんだけどねぇ。それよりほら、早くご飯食べちゃいな」
「うん、わかったよ」
あれは現実だったんだな……。
今度は母ちゃんのいない時にやろう。
やるたびに気絶させらてれいたら、ゲームが進まないから。
あとがき
本文は「AIのべりすと」で作成、挿絵はLINEの「お絵描きばりぐっどくん」で作成しています。