車種統一の流れを作る
ミカキューは特急用の8800系と8000系、そして一般用の8200系がラインナップしていますが、車種が少ない割には運用の制約があれこれあって面倒なことになっています
まず8200系は車幅が2800mmあるため、2744mmが許容幅の名鉄には乗り入れできません。そしてホームゲートの関係から8000系の格下げ車、いわゆる「5.27」は新鵜沼~美濃間での運用に入れないないほか、8000系同士でもギアリング4.95のクルマと5.27のクルマがあって相互に連結できないなど、いろいろ営業政策のからみもあって不便をきたしています
そう言った不便を解消するため、在来車の8000系及び8200系を淘汰する目的で製造するのが8300系ということになります
基本性能は8200系に準ずるけどモータをアレしてコレしてギアリング5.27で160km/h運転を目指し、さらに正面を貫通型にして普通車や準急は2両単独、急行は2+2、繁忙期は2+2+2で運用。立ち位置としては東武6000系が近いかもしれません
車体はアルミにするかステンレスにするか迷いましたが、価格面からステンレスのN-QUALISに。ステンレス車の欠点は気密構造にしづらいということですが、長大トンネルの耳ツンはまあ諦めてくれという感じ。台車もタンデム台車をおごる予定。ここはケチっちゃいけない部分だと思います
この車両のコンセプト、客単価の低い一般車用ですので「いかに安くまとめるか」に尽きます。なので正面はこれまでの流線型はやめてほんのり折れ妻とし、工賃がかからないようできるだけ直線基調でまとめています。日本車両のアイデンティティであるおでこはできるだけ残したかったのですが、いわゆる日車の「いい意味でのダサさ」がうまく出せなかったのは無念です
正面は流線型をやめた代わりに少し左右に絞りました。これはトンネルで空気を吸い出す際のベンチュリ効果的なものを期待したいわゆる「面取り」に近い概念。どこまで効果があるかはわからんけどまあおまじない程度に絞っています
8000系貫通車では貫通幌を隠すためのプラグドアを正面につけましたが、8300系ではコストを下げるために省略。ぶっちゃけ途中駅での分割・併合はおこなわないので雪をかぶって連結ができないということは起こりませんのでプラグドアは過剰装備と判断しました
ドアは片側3ドア両開き、座席配置はL/Cにしようと思います。個人的にL/Cは好きじゃないんだけど、犬山エリアでのクロス車運用はさすがに厳しいし、かといって犬山~金沢間の急行なんかでロングシートはさすがにどうかと思うのでここは妥協します。シートピッチは少し詰めてできれば900mmくらいにしたかったんだけど、一方で座面幅は440mmは欲しいのでひじ掛けを入れると1000mmってのが詰めるほぼ限界かなと。980mmまで詰めてドア周辺の空間を少し広げるまでが詰める限界だと思います。相反する要素を盛り込んで中途半端になるのも架鉄ならロマンの範疇だと思います。汎用車はかようにデザインが難しいというのは突き詰めたいテーマのひとつです
中ドアと車端ドアには補助席もつけたい。長距離運用にも入る以上は可能な限り座席数を増やすのは誠意です。しかし耐雪構造はどうしようか…個人的にはお金かかるのでオミットしたいところなんだけど
……とまあこんなことを考えながら8300系をモデリング中です