架空鉄道の広告
鉄道というのは一応大勢の人を載せてある地点からある地点へ輸送するシステムですから、駅には大勢の人が集まります。大勢の人が集まるということはそこに広告を付ければ、商品の認知や来店の機会を獲得できると考える人が当然生まれます。鉄道会社としても広告料が入るので悪い話ではありません。こうやって事業者と鉄道会社の利害が一致して、輸送需要が高い路線の駅や車内は広告でいっぱいになるという寸法です
ミカキューは名古屋と金沢を結ぶ都市鉄道ではありますが、「都市」の部分はそれぞれ名鉄と北陸鉄道が分捕っておりまして、ミカキューの区間は実質過疎路線と言っても過言ではありません。普通列車の需要なんて2両つなぎの電車が毎時1本走れば十分と言えるレベル。もっと言えば輸送密度10,000人/kmのうち9200人/kmは特急の旅客です。客単価が高い特急が乗車効率75%というこれまた高い効率で稼いでくれるからこそのミカキューですから、特急通過駅の乗降客数なんて1日100人いかないどころか、1日10人以下の駅すらある有様です
そんな駅に広告を出す奇特な企業がはたしてあるのでしょうか。考えられる線としては観光客目当てのお店がお土産などを宣伝するケースでしょうか。トップの画像は美濃駅の周辺で商売をしている「和紙まんじゅう」のお店が広告を出している想定です
和紙まんじゅうは戦後の食糧難の際に、和紙をあれしてこれして食べられるようにしたのが始まりという美濃の地域菓子。これを観光客向けにあれしてこれして甘くしたものと考えてもらえればいいでしょう。紙を食べるのかよ! と思う向きもいるかもしれませんが、あれしてこれしているので体に問題はないと思います
架空鉄道はたとえ実在地域でもこういった「地元企業」を考えるのが結構楽しかったりします。そしてその企業を鉄道に絡ませる手段として「広告」はけっこう活用できるのではないかなと思うわけです
そういえば俺の架空鉄道にしばしば登場する「ツンデレ工業」ですが、いったい何を造っている工場なのかなーんにも設定していません。こういうのにも今後設定を作って、駅の広告とかにツンデレ工業の広告を出すのもいいかもしれませんね
もうひとつ広告の手段としては車両側に広告を貼り付ける手法もあるでしょうね。動いているものに広告貼ってどうすんだって思わないでもありませんが、広告主側が広告車両を広告や企業のイメージとして使うというケースもありますし、駅にとまってる電車というのは鉄道ファンならずとも結構眺めているもので、そこに広告を貼るというのはあながち悪いものではない気がします
ただ、自社のフラッグシップトレインにはそれなりに品位というものもあるでしょうし、広告を貼らないのが普通…でもなかったわ。南海が『ラピート』に広告貼ってたわ
まあとにかく広告というのは架空鉄道においていろいろとよきスパイスになるんじゃないかなって気がします。実在企業をそのまま使うのはいろいろ商標的にも問題があるでしょうから、地元の名産や地産を活かしたユニークな名物を考えてみるのもいいかもしれませんね
でも、「和紙まんじゅう」はねえよ。紙だぞ?