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副標…1枚の丸い板のポテンシャル
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ヘッドマークほど大げさではないけれども、車輌の片隅にちょこんとついた看板。阪神電車なんかではこれを「副標」と呼んでいますが、俺はこの副標が結構好きで、自分の架空鉄道でも隙あらば副票を掲げたくなります
副標は列車名というよりはどちらかというと沿線のイベントや季節のイベントなんかを旅客にアピールするために付けられる感じで、子どものころ山陽電車が『海へ』と書かれた(比較的大きめの)副標を付けて走っていたのがとても印象深かったりします
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ところで山陽電車みたいな例外もありますが、基本的に副標はそこまで大きくないので、あまり情報を入れることはできません。なので前述の山陽電車の副標では『海へ』とだけ書かれていましたが、山陽電車の乗客が「海へ」と言われれば須磨浦公園あたりをイメージしますので、「海へ」だけの情報で問題ないわけです
阪神電車なんかでは尼崎競艇をアピールするための副標を付けることがかつてありましたが、これには文字すら入っていませんでした。ボートの絵を見れば阪神電車の利用客であれば「尼崎競艇」をちゃんと想起できるためです。そもそも副標は行先表示などよりも目立ってはまずいものですから「情報の制御」というのは重要なデザインになるわけです
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そんな副標を自分の架鉄に導入するとき、ミカキューは沿線にスキー場や温泉、キャンプ場などがあるのでこういった施設への誘導をしたいところですが、具体的な施設名を書く必要はないでしょう。ミカキューとしては電車に乗って施設に出かけてくれればどこでもいいので、「温泉」とだけ書いて湯の洞温泉や郡上温泉、白鳥温泉でも好きなところに行っていただければよいわけです。「スキー」であれば白鳥付近にいくらでもありますので好きなところに出かけていただければミカキュー的にはOKなわけです
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そしてこの副標をつけるだけであら不思議。背景なんか適当でも不思議と季節感が出るのです。夏なら「キャンプ」、冬なら「スキー」、春なら「淡墨桜」なんて副標をくっつければ季節が何となく表現できてしまいます。ほかにもショッピングモールのオープンなんかも副標にしてもいいかもしれません
このように、副標は小さな標識ですが大きなポテンシャルを秘めているのです