やっぱり自分はこれが楽しい
webの架空鉄道はどうにもいい考えが思いつかず停滞している間に、なんか鉄道模型の方で架空鉄道を楽しんでいました
事の起こりはYoutubeで模型の走行動画を見ていたんですが、その風景がなんとも自分のツボにはまりまして、モダンナローをやりたい! って思ってしまったんですね
ナローゲージ(ここでは便宜上、軌間1000mm未満の鉄道とします)というとノスタルジックとか古き佳きとかそういったイメージが強いのですが、俺がやりたいのは令和の軽便鉄道。したがってコントはVVVFですしモータもシンクロナスリラクタンスモータを使ったりするかもしれません。現代の技術を使うとどんな軽便電車になるのでしょうか
車両をデザインするにあたり、まず決めるのはどんな路線を走るかです。ただ今回は車両の大きさがかなり小さくいろいろ設計が大変そうなので、最急勾配は25‰、最小半径はR=20mとします。これによって導かれる解は車幅2000mm、全長10500mm…うわちっさ
とりあえずコントに関してはSiC-MOSFETというクッソ素晴らしいものが開発されているのでこれを使います。これはとにかく筐体を小さくできるのがありがたい。加えてFLは不要だしFCも小型化できるといいことずくめです。これを採用しない手はありません
モータは軽便電車にとって泣き所です。台車が小さいので大出力化がこんなんです。とはいえ電車が小さいのでまあ2両のトレーラーを牽引するとして50kw×4もあれば十分なので、この出力に見合った小さなモータを探しましょう
てーことで三菱電機のSynTRACSを採用し、50kw×4、質量にしてモータ1基当たり120㎏。かなり小型化が期待できそうです。価格も希土類を使用するPMSMに比べ安くあげられそうですし、シンクロナスモータですが永久磁石不使用なので個別制御にしなくてもいい。トルクの出方に多少の不利はありますがインバータ装置を1C4Mとして小型化するのもありでしょう。これがPMSMなら個別制御確定なのでちょっと厳しい
SIVは冷房を搭載する関係から70KVAは欲しいところ。これは床下搭載を諦め屋上搭載とするか、コントまわりを極力小さく取って床下に吊るか悩みどころです。いずれにせよ軽便電車で重心をいたずらに高くするのは好ましくないので薄型小型化軽量化に腐心する必要があるでしょう
エアコンも同様に屋上搭載するなら鶴見緑地線で使ってるような薄型冷房を載せるべきですね。間違ってもCU-77なんて載せたらセンスを疑われます。幸い今回機器類は三菱電機で揃えようと思ってますので、10000kcal程度の小容量の冷房装置とラインデリアを組み合わせてできるだけ軽く小さくしていきましょう。容量としては9000kcalもあれば十分なので、CU-741をさらに小型化したような奴でひとついきましょう。しかしラインデリアがないと冷気攪拌できないけどどうすべえ…スペースないんだよ
空気関係は当初エアレスの方向で考えていましたが、トレーラーを連結するにおいてトレーラーのブレーキは空制オンリーなのでこればっかりはどうしようもありません。なのでMBUスクロールコンプレッサを1基吊りますがスペースが苦しいので大きさは最低限、空気吐出量も300Lあれば十分ですのでRC400あたりを吊りましょうか。それなりに台数出てるみたいで価格も安そうですし
……みたいなことを考えてるのがすごく楽しいんですよね俺。情景なんてこれぽっちも浮かびませんが、MSが入って車両全体に通電、CPが回り出して電車の目が覚めていく。このイメージが浮かべば買ったも同然です。まあ最近のCPは静音化が進んでいるので、HB-2000みたいなけたたましい音は期待できないのですが
ちなみに外吊りドアになったのは、屋上に冷房とSIVの搭載しつつ軽量化を図るため、ドアに戸袋を設けたくありませんでした。ただ外吊りドアにするとその分車幅が狭くなるため、ドアエンジンが収まる部分をすぼめた八角形断面としました
仕様が決まって形が決まる。このプロセスがばっちり決まると架空鉄道は俄然楽しくなるんです俺
沿線風景? 歴史? まあそれはどうでもいいや