
沖縄県障がい者ITサポートセンター主催オンラインセミナーでの講演をふり返って③〜e-ATを活用してスポーツに参加する
沖縄県障がい者ITサポートセンターさんからの依頼で2025年2月10日(月曜日)19:00〜21:00にオンラインで講演させていただいたふり返りの第3弾です。
第1弾はコチラ
↓ ↓ ↓
沖縄県障がい者ITサポートセンター主催オンラインセミナーでの講演をふり返って①〜重症心身障害児へのコミュニケーション支援とe-AT活用
第2弾はコチラ
↓ ↓ ↓
沖縄県障がい者ITサポートセンター主催オンラインセミナーでの講演をふり返って②〜視線入力を活用してみるのも一つの方法かな
次に紹介したのは、e-ATを活用してスポーツに参加した事例です。

特別支援学校(肢体不自由)に勤めていた頃、重症心身障害児と評価・診断されがちな子どもたちは体育科の学習に自分だけの力で参加することは難しいことでした。
せいぜいアクセシビリティスイッチを乾電池式のピッチングマシーンに繋いでストラックアウトをするぐらいでした。

でも、心ある企業や大学がボールを転がすシステムやスポーツ系のアプリを開発してくださるようになり、可能性が広がってきています。
1つ目は株式会社ユニコーンさんが開発されたeBOCCIAシステムの活用です。
eBOCCIAシステムは、アクセシビリティスイッチ入力、専用コントローラー入力、ゲーム機用コントローラー入力、マウスなどのポインティングデバイス入力、タッチパネル入力、視線入力でボッチャ用のボールを転がすができるシステムです。

これを使えば、ボールを投げることができない重症心身障害児もボッチャ競技に参加できるようになります。

ボッチャは、投げたボールがジャックボールにどれぐらい近づいたかを競う競技なので、コートを俯瞰して見る工夫が必要になります。
上写真のように背もたれを倒した車いすに乗った子どもさんの場合、自分が投げたボールがどこまで行ったのかが分かりづらいことがあります。
そんな時、特別支援学校(肢体不自由)で勤務していた頃に子どもたちに人気だったボウリングをeBOCCIAシステムでもやれる事例を紹介しました。

2つ目は株式会社ユニコーンさんが開発された野球システムです。

これは、アクセシビリティスイッチ入力、マウスなどのポインティングデバイス入力、タッチパネル入力、視線入力でボールを投げたりバットを振ったりすることができるシステムです。

3つ目は、島根大学伊藤 史人研究室の学生Oさんが2024年7月30日にリリースしたWebアプリ誰でも野球盤3Dを利用した野球ゲーム(バッティングのみ)を楽しんでいる事例です。

誰でも野球盤3DはWebアプリなのでICT機器のOSに関係なくWebブラウザが起動できる端末があれば、タッチパネル入力でもアクセシビリティスイッチ入力でも(何らかのインターフェイスが必要です)視線入力でも(WindowsPCの場合、Eye Trackerと視線マウスアプリが必要です)遊ぶことができる仕組みです。
4つ目は、島根大学伊藤 史人研究室で開発され無償提供されているEyeMoT 3DX_00「運動会」で徒競走をした事例です。
EyeMoT 3DX_00「運動会」はオンラインで対戦ができる仕様なので、なんらかの事情によって運動会の会場に行けなくてもインターネットに接続できる環境にいれば運動会に参加ができるわけです。

COVID-19でリアルな運動会が無くなりましたが、特別支援学校(肢体不自由)でもまた復活しているそうです。
運動会そのものの在り方に加え、参加する方法を再考する時期に来ているのかもしれないとSamは思っています。
最近のスポーツにはeスポーツというカテゴリーもありますね。
市販ゲーム機で遊ぶためにe-ATを活用した事例も紹介させていただきました。

今日のところはココまで...