プロフェッショナルとアマチュアの違い
自称プロマジシャンのサリトです。
「プロとアマの違い」
こういった定番のテーマも取り扱っておこうかと思い、仕事と仕事の合間にパソコンを叩いている所です。ちゃんと一応マジックの仕事です。
みなさんも一度は考えた事があると思います。
「プロフェッショナルとアマチュアの違い」
仲間内で話し合いをした事もあるんじゃないでしょうか?
資格やライセンスがある職業だったら、それを取得した時点でプロって言っていいと思います。
しかし、サリトの職業であるマジシャンには、そんなもの存在しません。
他のパフォーマーもそういった形の方は多いのではないでしょうか?
今回もマジシャン、マジックという言葉がたくさん出てきますが、
マジシャンでない方はご自分のパフォーマンスに当てはめて読んでください。
マジシャンの方もそうでない方もこの記事を読んで、
「プロとはなんなのか?」
今一度考えてみて下さい。
この記事が皆様の何かの好転のきっかけになると幸いです。
どこからプロフェッショナルでどこまでがアマチュアなのか・・・
非常に難しい議題です。
まずは言葉としての定義を考えてみましょう。
【プロフェッショナル】
専門家。本職。職業的、専門的であるさま。
【アマチュア】
芸能、スポーツなど職業としてではなく、趣味として愛好する人。愛好家。素人。
言葉の定義では、本職にしている人がプロフェッショナルで
趣味にしている人がアマチュア。
と、いう事になります。
ですが、趣味だけど専門家に匹敵する知識がある人。本職だけど趣味程度の知識やテクニックしか持ち合わせていない人。
そういう人(書いてる本人)もいますよね。
マジシャンなどは、プロと証明ができるモノを持ってなくても、プロと名乗って良い類って、正直、「言ったもん勝ち」です。
SNSの名前の後に「@プロマジシャン」とかって付ければプロマジシャンです。
だからこそ、せめてこの記事内、この記事を読んでいる方々だけでも、しっかりと線引きはするべきだと思います。
上手いからプロ。このテクニックができたらプロ。
なのかと言ったら違います。
その辺のプロマジシャンよりマジックの上手いアマチュアマジシャンはたくさんいます。サリトより上手いマジシャンは、恥ずかしいくらいたくさんいます。
「じゃ、そもそもサリトはプロじゃないんじゃない?」
とかって思うのはやめて下さいね。泣いちゃいます。
なので、テクニックで境界線は引けません。
では、オリジナルスキル、誰にも真似できない独自の技やスタイルを持っていれば良いのかと言うと、それも違います。
特にマジック界ではそんなプロを探す方が難しいです。
マジックをしているとお客様から
「凄い!プロじゃん!」とかって言われる事がよくあります。そう言われたらプロなのかと言ったらそれも違います。
その人がプロかそうでないかを決めれるほど、偉くない人だと思いますので違います。
特にマジックに関しては、タネやマジックの現象そのものに力があるので、簡単で誰にでもできるけど、どう考えてもタネがわからないマジックをやれば、認められてしまいます。
他のパフォーマーの方もそういうのありませんか?
一般人にはめちゃくちゃ凄いようと思われるけれど、実はそんなに練習しなくてもできるような技。
その技を見た一般人の方に、
「もうそこまでできたらプロだよ!」って言われても・・・ねぇ。
では、お金を貰えるようになったらプロなのかと言ったら、それも違うと思います。
本業があり、その傍らで副業みたいな感じでお金を貰っているのであれば、
そのマジシャンはセミプロです。アマチュアではありませんが、プロフェッショナルではありません。
では、マジックのみで生計を立てているのがプロなのかと言うと、それも難しいのではないでしょうか・・・。
マジシャン兼マジックバー経営者は、飲食店経営で生計を立てている事になるのでプロでなくなってしまいます。
テクニックやスキルやスタイルでもない。誰かに認められたらでもなく、お金でもないとなると、プロ的な思考を持っているマジシャンがプロと呼べるのかもしれません。
ここでいくつかプロとアマの違いをいくつか載せておきます。
よく言われるような言葉やどこかで聞いた事のある言葉や、サリトの持論を並べてみました。
資格もなく、ちゃんとした定義もないので、こういった思想を心得ているとか、思考を持っているとか、結局そんな漠然とした答えしか出せないと思います。
「自分はプロである」と名乗る際に大事なのは「覚悟」だけだと思うんです。
最初はみんな趣味から入ってると思います。「好きだからやりたい事」として始めたはずです。
しかし、それをプロとして仕事にするという事は、「やらなくてはいけない事」になるのです。
そして、時には「やらされる事」もなるでしょう。
その「好きだからやりたい事」が崩れてもその道を進み続ける覚悟があるのか?
また、
プロとして、パフォーマンスを仕事にすると言うのはさまざまな責任が出てきます。その責任を負う覚悟があるのか?
時には、親の死に目に会えない事もあります。その覚悟があるのか?
人生の全てをマジックに捧ぐ覚悟はあるのか?
この仕事が成功し続けなければ死んでしまうほど、命をかける覚悟があるのか?
そこに尽きるのだと思います。
なので結局「心意気」になるんじゃないでしょうか?
いや、
になるんじゃないでしょうか?
もちろんある程度の技術、知識、収入の安定は必要です。
その上でテクニック、知識、スキル、スタイル、収入
そんな事だけではなく、
「私はプロとしてマジックに命をかけている」
そういった覚悟決め、プロとしての心意気を持っているマジシャンを
サリトはプロマジシャンと呼ぶ事にします。ね?
命をかけていれば、
現象だけに頼っただけのネタの羅列にならないでしょうし、マジック道具をただ紹介してるだけにもならないでしょうし、誰かのモノマネしてるだけにならないでしょうし、種明かしで金を稼ごうとも思わず、自分なりの表現を追求するはずです。
プロとしてストイックに自分のマジックに向き合えば、言い訳できない環境でどんな試練も突破し、お客様の望んでいるようなマジックで、自分自身マジックなんてやりたくない時でも常に80点以上の綺麗な終わり方をするんじゃないでしょうか?
いつかまた、「本当のプロフェッショナル」を語ろうと思います。
ちなみにお気づきでしょうか?サリトの心意気は
よく見ていただけるとちゃんと「いのち」かけてます。
少し戻ってサリトの「心意気」を確認して見て下さい。
以上、プロマジシャンのサリトでした。
ワーワー言っていますが、お時間です。
でわ、またっ!