AUSブログ2023/01/31
こんにちは。マジシャンのサリトです。
今、シドニーでの1ヶ月のショーが終わり、オーストラリアのアデレードという所でホテル住まいです。アデレードでのショーは2月半ばくらいからなので、約2週間ほどの完全休暇です。正直、しんどいです。やる事が無さすぎて。2週間も仕事がないってきついです。
ただただ貯金が減っていくだけの日々って嫌いなんですよね。そういった金銭的な事もありますが、パフォーマンス能力も鈍ります。その鈍った感を取り戻す時間は成長できない。
考えただけで心が「はぁっ!」ってなる。わかります?この「はぁっ!」って感じ。伝わります?「はっ!」って、なるヤツ。
ま、新しいショー内容でもしっかり見つめ直そうと思います。新しいネタでも作りましょうかね。
ま、そんな事を思っている中、今日はシドニーでのショーでも振り返ろうと思います。
オーストラリアは。アデレード、ニューカッスル、ゴールドコースト、ブリスベンと周り、5箇所目の都市ですが、ある意味一番やりにくかったです。。。
アデレードはたくさんのショーが見れる一角でやらせてもらっているので、お客様みんながお祭り気分ですので、一番やりやすかったです。ニューカッスルは明るいお客様がたくさんいた感じがします。可もなく不可もなくって感じですね。ゴールドコーストは一番おとなしい人達がいた感じです。盛り上がりたいけど盛り上がり方がイマイチわからない感じのお客様ばかりでした。ブリスベンはそこそこにやりやすかったです。協力的というか、こういうショーを観る事にいい意味で慣れている感じでしたね。
そしてシドニーは一番多国籍のお客様が集まりまして、ウケやリアクションの質がバラバラでして、上手い事こっちの世界観に持っていくのに苦労しました。今までの5つの都市を回った上で、最低得点も最高得点も取れたのはシドニーでしたね。
ある意味、一番素直というか、楽しいショーだと感じたらとことん楽しもうとしてくれますし、イマイチだと感じたらそれ相応のリアクションしかしないし。そんな感じでした。
その中でもアジアのお客様が一番難しかったですね。こーしてくれ、あーしてくれって言ってもなかなかすぐにしてくれなかったりが多く、どういう風に伝えればすぐに言う事を聞いてくれるのか毎日、苦労しました。
今までで一番多くショーをしましたし、お客様の数も一番多かったです。一番多く「一緒に写真を撮ってくれ」とも言われました。
後半こそ、安定のウケを出せるようになりましたが、本当に苦労しました。でも凄く嫌な苦労じゃなくて、良い経験が得られた感じの苦労でした。終わってしまえば、そんな感じですね。
ですが、体力的にも精神的にも辛くなってしまい、毎日足と腕の痛みにも悩まされてしまいました。全く楽しくなくった時期もありましたし、お客様に対して物凄く嫌悪感しか抱かない時期もありました。正直一番投げ出したくなりました。親父が亡くなった時よりもしんどかったです。ここだけの話、本気で明日は仮病で休もうかと何度も思いました。マジシャンとして失格ですね。
そこで助けてくれたのは、お客様の笑顔でした。凄い綺麗事を並べてるだけみたいでこういうのは好きではないのですが、しっかりと演者一人一人にお褒めの言葉を投げかけてくれるお客様、英語のわからないサリトに対して、なるべく簡単な単語でゆっくり話しかけて自分の気持ちを伝えてくれるお客様、満面の笑みで写真を撮りたがるお客様などなど。
そんなお客様の方々が、サリトの存在意義みたいなものを見出してくれると言うか、サリトの生きがいがなんなのかを思い出させてくれたと言うか、ここでのサリトはどうあるべきか思い出させてくれました。
1人で勝手に落ち込んで、1人で勝手に復活しましたが、本当にシドニーのお客様には感謝です。
この気持ちのまま、アデレードに臨みます。新しいショーの構成はなんとなくできているのですが、ここからどう煮詰めて演出で昇華できるかを考えながら、2週間の休暇を満喫します。
とりあえず、足の痛みを治そうと思います。
わーわー言っておりますが、お時間です!
でわ、またっ!