40歳ガチ婚活(41):3回目のデートって告白されるもの?前編。
誠実さダダ漏れのMさんと、3回目のデート。
Mさんの車で御殿場のアウトレットまで行こう、と約束をしていた。
車持ってるだなんて、やったぜ案件。
わたし調べだと、東京で車を持っている独身男性と出会える確率は50%ないくらいだ。
デートの日はちょうどゴールデンウィークだったから、念の為アウトレットのホームページを見てみた。
「最大で出庫に3時間かかります」
こ、困った。
前回2時間半しか会話がもたなかったんだから、出庫してる最中に会話なくなる。
ということで予定を変更することにし、今回もわたしの提案で、映画とピクニックをすることになった。
そしてこれまた困ったことに、観たい映画が一つもなかった。
でも1日デートなら映画くらい挟んでおかないと、もたない。
ということで、Mさんがいくつかピックアップしてくれた中からまだ少しは興味が持てた「陰陽師0」を観ることになった。
当日。
まずは映画館で待ち合わせ。
Mさんは先に着いていた。
やっぱりまだかなりぎこちないまま、席に着く。
メンタルがお腹に来るわたしは、慣れない人との映画館も苦手なんだけど、この日はお腹がうんともすんとも言わなかった。
別にスピっているわけではないんだけど、相性の悪い相手と過ごすと、体調に異変が起きる気がしている。
思い当たる理由もなく、なぜかその人といると気持ち悪くなる、とか。
神様が引き離そうとしているサイン、と思っちゃう。
前回から感じているんだけど、Mさんとはまだぜんぜん親しくなっていないのに、ご飯もたくさん食べられるし、お腹もおかしくならない。
これはわたしにとっては大きなことで、すごく嬉しかった。
ここ数年で一番大好きになって、もうあの人以上の人はいないって思った男となんて、後半は毎回食事の時になぜか、なんとなく気持ち悪かった。
いい加減離れなさい、というお告げだったに違いない。
最近は1人でレイトショーばかりだったから、隣にまだ慣れない男がいると思うと緊張しちゃって、映画中は足を組んだりお尻の位置をずらしたりすらできなかった。
「微動だにせず観てましたね」と言われた。
ええ、クラスの集合写真の真ん中に写る男の先生状態から動けませんでしたから。
その後は広い公園でピクニック。
お昼ご飯を公園で食べたかったから、ハンバーガーをテイクアウトした。
けっこう列んでいて、30分くらい待った。
たわいない会話をしていたものの、特に盛り上がることはなかった。
「3回会っても盛り上がらないなぁ。Mさんもあんまり盛り上がってないのかもな。今日で終わり、もあり得るな。」
と考えてしまった。
やっとハンバーガーをゲットできたことに2人ともテンションが上がり、公園へ向かう。
ふだんあまり気が回らないわたしだが、前日に100均でビニールシートはゲットしていた。
新緑の公園は最高に気持ち良かった。
でっかいハンバーガー。
食べログで見ていた時には「こんなに食べれるかな」と不安になるほど大きなハンバーガーだったけれど、ペロリと全部食べられた。
やっぱりMさんとは相性がいいのかもしれない。
マイナスイオンをバサーっと浴びながら、お互いの生い立ちを話したりした。
とにかく平和な時間が流れた。
話している途中、ふと思った。
「Mさんみたいな人が旦那さんだったら幸せそうだな」
「この人が同じ家の中にいたとしても平和そうだな」と。
これまでの恋愛初期のような、息もできないくらい大好きという感じではないんだけど、わたしが思い描いている結婚生活にはMさんのような人がいいのかもしれない。
そんな風に思った時に、少しだけキュンとした。
ほんの少しだけど確実に、わたしの気持ちが動いた。
付き合ってもないのに結婚生活を想像しててコワ。
少しひんやりして来たころ、売店でコーヒーを買った。
Mさんはカフェラテ、わたしはブラック。
男女逆みたいなチョイスだけど、初対面の時もそうだった。
もう、かわいくないからって本当はブラックがいいのにカフェラテにする、とかしない。
わたしは飲みたいものを飲むんだ。
だって、相談所のお見合いの時なんて、かわいくないかなと思っていつも紅茶を頼んでた。
その方が女性らしいかなと思ったから。
夕方になってきて、良い一日だったなと思いながらコーヒーを飲んでいた時、Mさんが言った。
「今日はぱいなっぷる子さんに渡したいものがあって、、ガサゴソ」
なになに・・・?
つづく。
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