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41歳、同棲を始めた女(6):マリッジブルーになってやばい話。

わたしの未来の旦那さんになることが、今のところ決定しているMさん。

とことんうまくいかなかった婚活中に、
「なにも無理せずありのままの自分でいられて、そんなわたしを大切にしてくれる人を探そう」と、心を入れ替えた途端に出会えた人。

付き合ってから今日まで、Mさんは少しも変わらず、ありのままのわたしを大切に想ってくれている。
描いていた理想通りの人と出会えた。

なのに!!!

マリッジブルーになったっぽい。

ここ2週間くらい、
「引き返すなら今だぞ」
という気持ちが時々出てくる。

今別れたら、腹痛で病院通いをするほどの、あの地獄の婚活の日々がまた来る。
それだけは無理。
でも婚活が嫌だからって、無理かもしれない相手と結婚するのは大間違いだ。

結婚指輪も買っちゃったのに。
わたしが買い取れば、まぁそれくらいはなんとでもなる。
Mさんが、12月末くらいに会社に結婚報告をすると教えてくれて、さすがにその後に婚約破棄したらかわいそうすぎる。

そんなところまで思い詰めてしまって、一旦落ち着きたくて、何がそんなにブルーなのか紙に書き出してみた。
わたしをブルーにしている要素は、4つあった。

恥ずかしいわたしの頭の中をご覧あれ。

1. Mさんの年収が低い
2. それなのに転職しない
3. 友達がいない
4. 趣味がない

この4つなんだけど、もっと具体的に、これの何が嫌なのか考えた。

1(年収が低い)については、具体的に嫌なことは思い付かなかった。
そりゃあ、何もお金を気にせず海外旅行をしたり、欲しいものを買ったりしたい。
でもそれを言い出したらキリがないし、元カレたちは、お金がたくさんあってもわたしのことをぜんぜん大切にしてくれなかった。
わたしも今のところ仕事を辞める予定はないし、2人の収入を合わせたら、まーーーったく問題ない。
それに、そもそもMさんの年収は低くない。ぜんぜん高くはないけど。
わたしの友人たちは夫婦揃ってビビるくらいハイスペックすぎて、どうしても比較してしまうことがあるんだけれど、わたしだって友人たちと比べて年収は低いんだった。
自分のこと、棚に上げてた。
いつの日か「ぱいなっぷる子ちゃんはお友達がそんなに稼いでいるのに苦しくなることはないの?」って聞かれた(爆!!)
それに対してわたしは、
「苦しい時期もあったけど、福利厚生とかストレスゼロとかを総合的に考えると、最高だなって思ってるし、ふつうにお金あるし、お金じゃない幸せをちゃんと感じられるような人生にしたい」
みたいに答えた。
その時にMさんが、
「お金じゃない幸せをちゃんと感じられるようになりたいよね。一緒に幸せになろうぜ〜」とさらっと返してくれた。
実はMさんも、自分の年収には納得はいっていなくて、同じように苦しい思いをすることがあるみたい。
あの時わたしは、同じコンプレックスを持っていて、一緒に幸せになろうと言ってくれて、本当に本当に幸せだなとうるっとしたんだった。
そんな素敵な思い出を忘れて「年収が低い」ってケチつけてた。

2(転職しない)については、Mさんに遠慮せず伝えちゃった。
「年収低いんだから転職しろ」だなんて言わずに、
「Mさんは実力あるからもっといけると思う。そこに留まってるの勿体無いよ。」と。
本当にそう思っているし、そういう言い方のほうがやる気出そうだし。
それなのに当の本人は、なんだか後ろ向き。
それがどうしてもイライラしちゃうんだけど、これも余計なお世話だと気付いた。
前妻と離婚してからすぐに異動で、仕事内容がガラッと変わって、それからわたしに出会うまで、ものすごく努力をして、今では部長にまでなった。
それなのにひょこっと現れたわたしに「転職しろ」とイライラされるなんて、ちゃんちゃらおかしな話だ。
それなのにMさんは、
「その通りかもしれないね。引越しして落ち着いたら転職サイトに登録してみようかな。」と言ってくれた。
転職してもしなくても、そんな優しさを持っているMさんに、文句なんかもう無い。

3(友達がいない)は、くだらないとすぐ気付いた。
そもそも男性は、「アフタヌーンティー行こう」とか「買い物行こう」とか「気になるお店開拓してみよう」とか、そんなわたしみたいな約束は多くないだろう。
どうしても仕事中心になって学生時代の友人とは疎遠になってしまうし、その上Mさんはけっこうな遠方で、7年間結婚生活と子育てをしていたから、なおさら友人とのつながりを維持することは難しかっただろう。
というか、友達がいないからって何かわたしに影響はあるのだろうか。ない。
そして、本当に友達がいないのかというと、1年に一回旅行に行く同僚がいる。
たまーに「飲みに行こう」と誘われたりもしている。
これもさ、自分はどうなのよという話。
1年に一回旅行に行く友達なんていないし、それぞれの人生のステージが変わっていったりして、友達少なくなっちゃったなって寂しくなることが多々ある。
というか、友達の数なんて何の意味も持たない。
夫婦になるんだし、Mさんと友達みたいに仲良くすればいっか。

そして4(趣味がない)。
たぶんこれは、変わらない。もう45歳だから確実に。
受け入れるしかない。
だからプラスに考えることにした。
趣味がないということは、無駄なお金を使わない。
一緒に過ごす時間がたくさんある。(土日もたくさん一緒に過ごせる人がいいとずっと思っていた)
わたしのやりたいことに全部付き合ってくれる。
わたしもちゃんと言える趣味は、料理と書くこと、くらいしかない。
だから一緒に趣味を見つけられたら、なお幸せ。
最近はビールが共通の趣味になりつつあるじゃん!

こうして書き出すことで、めちゃくちゃ心が晴れた。
書き出した紙は見つかったらまずいから、会社に持っていって捨てた。

毎日平凡だけど暖かい幸せに包まれていて、いまだに毎日腕まくらしてくれるし、毎日必ず手料理を褒めてくれるし、わたしが笑顔でいられることを最優先してくれるような優しくて誠実で真面目な人なのに、もっともっと、と贅沢になってしまって、自分のことを棚に上げて、Mさんの良いところもすっかり忘れていた。

あとはもう、ちょっとモヤっとしたとしても「この人と幸せになるんだ」という覚悟が必要なんだと思う。
お互い別々に生きてきた人間なのだから、嫌だなと思う部分もそりゃぁあるよ。
その度に投げ出してたら、一生誰とも結婚できないと思う。

だからもう、マリッジブルーだなんて言わないで、わたしはMさんと結婚するって決めた。










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ぱいなっぷる子
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