40歳でも彼氏ができた女(9):どんな彼氏に対してもメンヘラを起こす私。
ものすごく優しくて、ものすごく誠実な彼氏なのに、時にメンヘラを起こしかける。
それがわたしだ。
先週1週間は、もう少しでメンヘラを起こしそうだった。
いや、正しくはメンヘラを起こした。
これは紛れもなくわたしのせいで、考えすぎることが趣味だし、何もないところからでも悩みを作り出してしまう、悩み製造人間だ。
今回なぜメンヘラを起こしたかというと。
仲良しの友人から、結婚に向けて動き始めた&妊娠したかもしれない、という報告があったから。
その友人は、わたしの1ヶ月前に付き合い始めた。
早い。早すぎる。順調すぎる。
それと比べてわたしたちはというと、いずれは一緒に住むということは約束したものの、9月にMさんは1人暮らしの部屋の契約更新をしようとしている。
何事も人と比べちゃいけないのは分かってはいるつもりだ。
でも、大学の頃から仲良しで、ずっと一緒に独身仲間で、彼氏ができた時期も近くて盛り上がっていた友人だから、そりゃあ比べてしまうでしょうよ。
それに、この年齢でそんなにすんなりと妊娠できるの?
わたしは子供も望んでいるので、妊娠したかもしれないという報告は、焦りに拍車をかけてきた。
わたしの周りは近年、高齢出産ラッシュだけど、見事に全員不妊治療をしている。
だからきっとわたしも不妊治療をするのだろうと、リミットに向けて長めに逆算をしている。
そうすると、本当に時間がないのだ。
これが今のわたしには一番苦しい。
リミットがなければ、ずっとラブラブとデートばかりしていたい。
はい、もうメンヘラ爆誕。
でも、Mさんの前ではメンヘラになりたくない。
大切な人を困らせたくないし、失いたくない。
そんな不安定な平日を過ごしている中、次の週末のデートは何をしようかと、MさんとLINEをしていた。
Mさんはちゃんと毎週「週末は何しようか?」とわたしより先に聞いてくれる。
とことん優しいのだ。
でもメンヘラ女になっていたわたしは、そんな優しさにさえもイライラしかしなくなっていた。
「デートしてないで引っ越しの準備でもしたらどうだ。」
「デートする暇があったら物件でも探したらどうだ。」
心の中でこんな風にしか思えない、とんでもない女になった。
「暑いからBBQしたい」
「暑さを感じながらビールを飲みたい」
「昼間は暑いからプラネタリウムに行こう」
Mさんはやりたいことを次々を挙げては、浮かれていた。
Mさんが浮かれれば浮かれるほど、わたしのイライラ度数は上がっていった。
Mさんの影響でビールがさらに好きになったわたし。
暑いのがすごく苦手なわたし。
そんなわたしがちゃんと楽しめるようなデートプランを考えてくれているのに。
デートプランを毎週考えてくれて、すごく優しくて素敵な彼氏だと頭では分かっているのに、もうわたしは、
「デートなんかしたくない」
「2人で住む物件探ししかしたくない」
という気持ちだった。
そんな身勝手な発言はできるはずもなく。
週末はランチをして、プラネタリウムに行って、夜はテラスでビールを飲むという、デートとしては完璧なプランが決まった。
それなのにイライラしているメンヘラ女は、内心ムスッとしたまま週末のデートに向かうのだった。
つづく。
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