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【イベントレポート】〜フラメンコギターデュオコンサート~
2024年2月17日(土) 開演14:00
フラメンコギターデュオコンサート
出演:片桐勝彦(ギター)
稲津清一(ギター)
森薫里(カンテ)/ 宮本亜都子(バイレ)
片桐亜実音(SAX&カホン)
会場︰サルビアホール3階 音楽ホール
✏公演テーマ
会場となった音楽ホールはとても響きが良く、客席数は100名。客席との距離が近いため、お客様との一体感を感じるコンサートホールです。
抽選倍率が20倍⁉とも言われ、多くのお客様に利用していただいています。
ご来場アンケートで
『今後聴いてみたい公演は?』に対して「クラシック以外の公演」のご要望が多かったことから
音楽ホールの響きを堪能できる 「フラメンコギター公演」を企画しました。
『日常を忘れ、鶴見でスペインを感じる』をコンセプトとし、フラメンコの踊りも楽しんでいただきたいと、踊りや歌も取り入れたスペシャルな内容。
🍴地元スペイン料理店 PEKOPEKO
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コンサートのあとは、余韻に浸り、更にスペインを感じていただきたく、地元の鶴見にある「スペイン料理PEKOPEKO」さんに協賛いただきました。PEKOPEKOさんは、「2023スエカ国際パエリアコンクール日本予選 優勝」の実績があり、絶品のスペイン料理を堪能できます。
🌹日本におけるフラメンコ
日本のフラメンコ人口は5万人以上とも言われており、スペインにつぎ世界第2位のフラメンコ大国だそうです。
フラメンコギターは哀愁と情熱(静と動)が交錯していて、その音色が心を揺さぶるのだと感じます。
日本の芸能文化である和太鼓や歌舞伎などにも、共通する点があるように思います。
日本でフラメンコが受け入れられるのも、自然なのかもしれないですね。
🌹フラメンコ豆知識
フラメンコが発展した場所は、アンダルシア地方を中心にスペイン南部に広がっています。
アンダルシア地方はイスラムの影響が強く、独特の文化が発達し、そういった環境の中で、人々が自分の気持ちを表現するために即興的に歌ったり踊ったりしたものがフラメンコの起源と言われています。
フラメンコは踊り(バイレ)・歌(カンテ)・ギター(トケ)の三位一体の芸術です。
📓Programa
1:Zambra(ギターソロ) 作曲:Sabicas
2:Granaína(ギターソロ) 作曲:片桐勝彦
3:My Favorite Things(ギター&カホン) 作曲:Richard Rodgers
4:Guajira(カンテソロ)
5:Tiento(カンテソロ)
6:Alegrías(バイレソロ)
7:Moliendo café(ギター&カンテ&SAX&カホン&パルマ)
作詞作曲:José Manzo Perroni
2部
8:El Vito(ギターデュオ)
9:El condor pasa(ギター&リコーダー)作曲: Daniel Alomía Robles
10:Farruca(ギター&ピアニカ)作曲:片桐勝彦
11:Gracias a la vida(歌&ギター)作詞作曲:Violeta Parra
12:Alfonsina y el Mar(歌&ギター)作詞:Félix Luna、作曲:Ariel Ramírez
13: Le Cœur(ギターデュオ) 作曲:片桐勝彦
14:Soleá(バイレソロ)
15:Rumba「Bésame Mucho〜A Mi Manera」
(ギター&カンテ&SAX&カホン&パルマ)
Bésame Mucho 作詞作曲:Consuelo Velázquez
A Mi Manera 作詞:Paul Anka、作曲:Claude François、Jacques Revaux
稲津清一さんのソロでスタート
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Zambra(サンブラ)
「ムーア人の踊り」というタイトルがついている異国情緒溢れる曲。
演奏が始まった瞬間にギターの音色に引き込まれました。
2曲目は片桐勝彦さんのソロ
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片桐さん作られた Granaina(グラナイーナ)という曲種。
トレモロフレーズが美しく、哀愁漂う素敵な曲です。
プログラムの2.10.13曲目が片桐さんの作曲です。
『曲名を募集しています!』とおっしゃっていたことから、公演後のアンケートに
曲名の応募がありました。採用されたらうれしいですね✨
👇曲名の応募👇
2.Granaína(グラナイーナ)
・希望
13.Farruca(ファルーカ)
・Luz de la luna(月明り)
・ラ・ジョイア
・挑戦
📓多彩なプログラム
フラメンコギターを聴かれるのが、初めてのお客様でも楽しんでいただけるように、フラメンコ曲以外の馴染みのある曲をフラメンコアレンジでお届けしました。
Moliendo café→ コーヒー・ルンバ
El condor pasa→コンドルは飛んでいく
Bésame Mucho→ベサメ・ムーチョ
A Mi Manera→マイ・ウェイ
また、トークではフラメンコのリズムやギターについて、歌詞の意味などの解説がありました。
アンケートには「解説があり、よりフラメンコを知ることができた」と多数の感想をいただきました。
🎵カンテと歌
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カンテの森薫里さん
第一声を聴いたときに、心を鷲づかみされるような、魂の奥底から響く深い声。
ソロ曲含めて7曲を聴かせていただきました。
カンテとはフラメンコにおける歌のことです。
11曲目の「Gracias a la vida」はチリの民謡から作られた曲。
12曲目の「Alfonsina y el Mar」(アルフォンシーナと海)は
アルゼンチンの詩人アルフォンシーナの事を歌っていて、
アルゼンチン歌手 メルセデス・ソーサで有名な曲です。
フラメンコの曲ではないため、「歌」と区別しました。
🌹踊りを入れて 全員集合!
片桐さんが『全員集合!8時じゃないですよ笑』と紹介をして登場したのが
バイレの宮本亜都子さん
バイレソロのAlegrías(アレグリアス)「アレグリアス」はスペイン語で喜びの意味。明るくリズミカルな曲調で、衣装も明るく可愛いです🌸「喜び」という名の通りに生きる喜び、楽しさを全身で表している踊りです。
ステージ裏での宮本さんも、とても明るくはじける笑顔の素敵な踊り手さんです。
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🎤息の合った和やかなトーク
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片桐さん稲津さんのご自宅は同じ町内。3丁目と4丁目♪歩いて3分のご近所だそう。30年来のお付き合いとのことで、演奏だけでなく、トークも息がピッタリ!演奏の合間のトークも会場から笑い声が響く楽しい時間でした。
🔚フィナーレ
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フィナーレは再び全員集合! ルンバアレンジで
「ベサメ・ムーチョ」「マイ・ウェイ」のメドレー。
聴き慣れている曲ですが、フラメンコギターの音色に乗ると更に心に染みわたります。
💃アンコール
演奏が終わるとともに会場からは「オレー!!」の大歓声と拍手の渦。
宮本さん亜実音さんの母娘での
踊り『セビナージャス』でアンコールに応えてくださいました。
セビナージャスとはスペイン南部アンダルシア地方の都市セビージャ(=セビリア)のお祭り曲。
日本の盆踊り曲のように、民衆が歌って踊って奏でて楽しむ民謡です。
アンコールの予定はなく、即興でしたが、さすがに息はピッタリ!
ギター&カンテ&バイレ&会場が一つになり最高のボルテージで幕は終了しました。
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🌹公演を終えて
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✏公演後インタビュー
片桐さんと稲津さんに公演を振り返り、お話を伺いました。
Q. 公演を終えてのひとことお願いします。
片桐:「普段は踊り伴奏がメインなので、ギターソロやデュオなどの演奏は緊張しましたが、ホールの空間もお客様も素晴らしくて、思い出深い公演になりました。」
稲津:「とにかく楽しかった♪ こちらがはしゃぎ過ぎてお客様に申し訳なかったです。」
Q. 都内での活動が多いと思いますが、鶴見での公演はいかがでしたか?
片桐:「全国のフラメンコ教室発表会や舞踊団の地方公演などの伴奏が多いのですが、鶴見で演奏したのは初めてでした。都内(東長崎)にあるうちのスタジオの生徒などもたくさん観に来てくれたので、鶴見のロケーションの良さも改めて感じました。」
稲津:「幼少の頃、訪れた場所の鶴見。半世紀(!)を経てのご縁に感謝しています。ホールも素晴らしく、音に包まれて幸せな時間でした。」
Q. 一番印象に残った場面があれば、教えてください。
片桐:「1部6 曲目「Alegrias」 で初めて踊り手が舞台に登場した場面です。
ギターソロやデュオ、カンテソロをしっかり聴いてもらった後での踊りの印象は、特別に感じました。」
稲津:「どの公演も楽しみなのは、本番のステージに足を踏み入れ、客席に向き合った時。幸せだと思える瞬間です。今回は格別でしたね。」
🎉片桐さん 稲津さん 素敵な演奏をありがとうございました🎉
🖊編集後記
アンコール曲が終わり、溢れんばかりの拍手が鳴り響く光景を私はステージ袖のモニター画面で見ていました。
無事に公演が終わり安堵する気持ちと、終わってしまったという寂しい気持ちが交差しました。アーティストの方々が気持ちよく演奏をできる環境とお客様に「良かった!」と楽しんでいただける空間を作り上げることが、大切であると再認識できたそんな公演でした。
今後も様々なイベントを企画してまいります。どうぞご期待ください♪
(スタッフ murosu)
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