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脳出血の術後〜SCUへ

容体が安定していれば 5月14日にHCUからSCUへ移る…と、
主治医から電話で聞かされていた予定通りに、
夫は5月14日にSCUに移ることができ、
同居の家族のみ面会が可能になった。

この頃、まだ夫は一日中眠っていて
面会に行き、呼びかけたり話しかけたりすると
返事はしてくれるものの、
目は瞑ったまま…

点滴はもちろん、いろんな機械が夫の身体に繋がれていて
血圧もまだ高いとのことだった。

5月16日に、主治医から術前のCT画像と
術後のCT画像を見せていただいて経過の説明を受ける。
この時にまた
『出血の範囲が広く、出血量も多かったから
時間はかかるけど、今より必ず良くなるから
焦らずに見守っていきましょう』的なことを伝えられた。

しっかり覚醒するのには、あと2、3週間かかると思うという説明もあった。

わたしは仕事帰りに毎日面会に行っていたが、
なかなか意識が清明にならない夫の姿を見てはガッカリし、この頃が一番 メンタルにダメージを喰らっていた。

父親の愛情がどんなものか知らずに育ったわたしは、
いや、それどころか ひどい暴力や精神的にも虐待されて育ったわたしにとっては、
夫の存在は、〝夫〟以上に〝父親〟でもあり、
夫がわたしの強力な〝精神安定剤〟だったから

神さま、どうかわたしから 夫を取り上げないでください。

と、(無宗教だが)毎日ひたすら神に祈っていた。


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