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脳出血〜退院に向けて①

夫が10月中に退院になるらしく、
お世話になるケアマネさんを決めたり、
家の改修も必要なため、療法士さんたちが家にやってきたり…

わたしは とんでもなく忙しい毎日を過ごしています。

お仕事は、9月いっぱいで退職することに決めました。
せめて2学期末まで勤めたかったのですが、仕方ありません。

前任校から異動になり、2年目。
一緒に勤務する先生方との信頼関係と
児童や保護者の方たちとの信頼関係も
ようやく築き始められていたので、
(いやきっとちゃんと築けていたのだと思う。)出来れば退職は避けたかった…
せめて2学期末までは勤務したかった。

申し訳ありません。
せっかく遅れを取り戻し、学習に前向きになってきた子どもの成長を卒業まで見守れない事はわたしにとっても、
大変残念で寂しいことです。


肝心の夫ですが、
リハビリはゆっくりゆっくり進んでいます。

本人のやる気は全くないのですが…

きっと
やる気を司っている回路がダメージを受けているんでしょうね。

すぐに

疲れた
腰が痛い

と言って 部屋に帰りたがるので
療法士さんたちも困っています。

そんな状況でも
ゆっくり進んでいるのは、療法士さんたちの
お陰です。
有難いです。

この夏休み中は週に3〜4日くらいのペースで面会に行くことができたので、
リハビリの見学や応援をすることができました。
というか、
面会に行くと、ほとんどリハビリ中で
夫と話しができないため手紙を書いて持って行っていました。

返事はいただけていません。

一方通行です。

少し寂しいですね。

そして、台風の最中にも
大量の洗濯物を持って面会に通っているわたしに、

大阪の子どもたちに
台風が来てるから外に出ないように伝えて

ちゃんとご飯を食べて
ちゃんと仕事に行ってるのか心配

と、 話し
自分の娘たちの心配をしていました。

そりゃそうだよね。心配だよね。
自分の子どもだもんね。

しっかりリハビリをがんばって 動けるようになって大阪に帰れるといいね。

脳出血で左片麻痺になった あなたのお姉さんが仰ってたわ

わたしのからだ、細胞は
わたしの言うことしか聞かない。
わたしが動くと信じれば絶対に動くのよ。


実際、お姉さんの左手足は
会うたびに動きが良くなっていて
脳出血で倒れてから6年…
自分で車も運転して、正社員で勤務されている。
リハビリにも通い、努力なさっている。
素晴らしい人です。

わたしたちは、逆境に置かれた時
苦境にたたされた時

なぜ わたしだけこんな目に遭わなければならないのか?

と、自分の人生を恨んだり嘆いたりして

生きていることに何の意味があるのか?

などと、思い悩んだりしてしまう。

少なくとも 長い年月に渡って、わたしはそうでした。
そういう考え方しか出来ない辛い時期を過ごしてしまいましたが、

この言葉に出会って、
自分の世界の見え方がガラリと変わりました。

人が人生の意味は何であるのかと問うのではなく むしろ、我々が人生に”問われて”いるのだ。
自分の人生の責任を引き受けることでしか、
その”問いかけ”に『答える』ことはできない。

ヴィクトール・フランクル(ユダヤ人心理学者)


夫も、わたしも
今まさに 自分の人生から問われているのです。

今置かれている状況に
どう立ち向かっていくのか?を。


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