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脳出血〜夫に話しておきたかったこと

前回の記事の続きです。


なかなか続きが書けなかったのは

私の体調が良くなかったこと…
購入したTVが不良品で販売店とのやり取りに大変な時間を費やし、それで心身ともに疲れ果ててしまいました。
そんなタイミングで保護猫の子猫を迎えることに至ったり…と、
自分の時間が全くありませんでした。

7月11日 木曜日
今日はどうしても夫に伝えたいことがありました。

面会の受付を済ませ、看護助手さんから
『こちらへどうぞ』
と、夫の向かい側に座るように促されましたが

わたしは

『ごめんなさい、そこではしっかり会話ができないので、夫のそばで話しをさせてください。』


お願いして、看護助手さんのお返事も聞かずに強引に夫の隣に着席。

面会時のお約束は、アルコール消毒をし、パーテーション越しにマスクを着用すること。
となっています。

でも、今日はパーテーション越しではなく
夫の間近で話さなければ!

陽奈が結婚し、家を出ることになりそうだ

ということを。

挙式をするのかどうかなど、
まだ決まっていなくて
何しろ夫が入院中だから
夫の回復の状況を見ながら 入籍や引っ越しの日取りを決めていくようです。

このビッグニュースが、夫にリハビリに立ち向かっていく原動力になってくれるといいな…
と思ったのですが、
脳を損傷しているということは、
そんな単純なものではないのですね。

集中力が続かなかったり
疲れやすかったり…

そしてきっとメンタルもダメージを負っている…

麻痺した左手左足
思うように動けなくて
自由人な夫にとって病院での生活も窮屈に違いない。

わたしは ただ励ますことしかできない。
洗濯物を運ぶことしかできない。

夫の辛さやもどかしさを分かち合ってあげることはできないけど
でも
ずっとそばにいる。
夫が家に帰ってきたら、夫のお世話をするのは
わたしだ。

陽奈は夫の子どもではないけれど、
今、父親としてのしての席にいるのは紛れもなく夫であるし
息子も、自分が建てた家に 夫が帰ってくることを望んでくれている。

夫に、陽奈が結婚することを伝え

リハビリがんばろうね

1人じゃないからね

って、一番伝えたかったことを伝えた。

夫は 涙を流して ごめんな  と謝り、

陽奈は美人だから早く結婚すると思っていた。
オレは陽奈のお父さんだから、
陽奈に恥をかかせないように 歩けるようにならないといけない…

と言った。

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