見出し画像

【1/3】【フランスチーズ留学】学校でのチーズ作り

皆さまこんにちは、hideです。

本日は学校(ENILEA)で製造しているチーズについて紹介します。
下書き書いていたらかなり長くなってしまったので、三編に分けようと思います。
1回目は学校で製造しているチーズ・ヨーグルトについて、2回目3回目は実際のチーズ作りの流れについて紹介していきます!!


っとその前に事前情報としてJura県の代表的なチーズと、フランスのチーズ作りでよく聞くAOPって何ぞや?についてざっくり紹介したいと思います~!

事前情報①:Jura県のチーズについて

フランスでは地域ごとに作るチーズが大体決まってます。
(後述のAOPが関係してます)
私が住むJura県Poligny周辺では、下記の4つのチーズが有名です。

①Comté(コンテ)

フランスの代表的なハードチーズの一つで、
ナッツのようなコクやフルーティーな香りが楽しめる。
私の住むPolignyはComtéチーズの原産地。

②Morbier(モルビエ)

セミハードタイプの牛乳チーズで、
中央にある黒い灰のラインが特徴的です。

③Mont d'Or(モンドール)

ウォッシュタイプのチーズで、とろけるようなクリーミーな食感が特徴的


④Bleu Gex(ブルージェックス)

フランス東部のジュラ山脈地方で作られるブルーチーズ


事前情報②:AOPについて

フランス料理に造詣の深い方はご存知かとございますが、フランスやEUでは、AOPと呼ばれるワインやチーズ、バターの食品の伝統や品質を保証するシステムがあります。
チーズ作りにおいては、生産地や牛の品種、チーズの熟成期間等の多くの基準が設けられており、それらをクリアしないとAOPの証明が得られません。

例えばコンテを例にとると、下記の基準があります。


学校で作ってるチーズ①:Pâte Molle(ソフトチーズ)

ソフトチーズはカマンベール等が有名ですが、学校では独自にPolinois(ポリノワ)やSaint-Savin(サンサヴァン)を作っています。
熟成期間が短いためハードチーズのようなコクはありませんが、とてもクリーミーなチーズです!

Polinois(ポリノワ)
Saint-Savin(サンサヴァン)


学校で作ってるチーズ②:Pâte Pressée(ハードチーズ)

Pâte Pressée(ハードチーズ)はさらにPâte Pressée Non Cuite(非加熱圧搾チーズ)とPâte Pressée Cuite(加熱圧搾チーズ)に分けられます。違いは下記の通りです。

1) Pâte Pressée Non Cuite(非加熱圧搾チーズ)
⇒カード(牛乳を凝固させたもの)を加熱させない。Morbier(モルビエ)等が代表的

Morbier(モルビエ)

2) Pâte Pressée Cuite(加熱圧搾チーズ)
⇒カード(牛乳を凝固させたもの)を50℃以上に加熱。Comté(コンテ)等が代表的

Comté(コンテ)

コンテについては1000年以上の歴史を誇り、コンテだけの博物館が建つほど内容の濃いチーズなので、機会があれば別の記事にて特集できればと思います。

※ちなみにカードは下記のように牛乳が凝固した状態を指します。


学校で作ってるヨーグルト:Yaourt(ヨーグルト)

学校ではヨーグルトも作ってます。種類はイチゴ味やバニラ味など10種類以上!


Poligny周辺にはレベルの高い合格点を超えるコンテをオールウェイズ提供してくれるチーズ工房がたくさんあるので、手放しに学校のチーズだけをオススメすることは難しいですが、ヨーグルトはものすごくオススメです!

最後まで読んでいただきありがとうございます!

ではでは

■画像参照元
https://pixabay.com/ja/
https://form.jotform.com/200993999358376

いいなと思ったら応援しよう!