陶芸窯の購入を家族に納得してもらう50の方法 #1 プロローグ編
この話はヤフオクで中古の窯を落札したところから始まります。
当時は陶芸作品の製作に行き詰まっていて、還元焼成できる窯がないと前に進めないと思っていた時期でした。また今使っている100vの電気窯が高温度域で温度上昇が鈍くなっており、時々エラーも出るため買い替えたいと思っていました。
そんな折にちょうどいい窯をヤフオクで見つけたのです。
単相200v、9kwの電気窯。ガスバーナーも付属していて還元焼成も出来ます。焼成は2回のみとのことでヒーター線も綺麗でした。価格は定価の5分の1程。引取り場所は比較的近くで高速を使えば3時間程で行けます。
重量は310kgあるもののレンガは4分割出来、先方2人が積み込みを手伝ってくれることを考えれば、箱バンを使って自力で運べると思いました。
設置場所の不安はありましたが、分割して運べるのでなんとかなるだろうと軽く考えていました。プレハブのスチール物置の中に置くか、最悪自分の寝室に置いてもいい。電気工事士と建築士の資格があり、木工の経験を持つ私にしてみたら大抵のことは自分で出来るだろうと。
ただ窯の購入に関して妻には相談していませんでした。相談すれば間違いなく反対され、オークションの期限までに説得する自信がなかったからです。
そしてこのことがあとあと尾を引くことになり、窯の購入から7ヶ月経った今も窯は稼働出来ていません。(稼働出来ていない理由は幾つもありそれだけが原因ではありません。)
妻は木造の家の中で窯を炊く事に不安を感じており、稼働するなら第三者に状況を確認してもらい安全かどうかを診てもらってからにしてほしいと言います。
この家は私の設計であり私以上にわかっている人間はいないと思うのですが、日頃の行いがすべてなのだと思い、諦めてその第三者を探すことにしました。妻を批判したいわけでは決してありません。私も実際安全なのかを確認したいのです。
つづく