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チュッチュがスキ

ただいまのチビ達、二匹並んでケージの毛布でチュッチュタイム。

見てると可愛いが、チュッチュの音がけっこう大きくてよく聞こえるから、知らない人が聞いたらネズミ?と思わなくもないかも。二人ともご機嫌。終わったら毛布はべとべとだけど、二匹にとってはそれがまたいいんだろうな、きっと。

おひげはチュッチュが大好きだ。うちに来た翌日、ごはんを食べなくなったおひげ。口元に持っていっても無視。ミルクもNo。シリンジで口から流し込むも、5mmも飲んだらもういらないと吐き出してしまう。まだ500gくらいしかなかったから、一日飲まず食わずだと体力が持たなくて危なくなる、と焦った。エサを変えても食べないし、どうしたものかと思っていた時に気がついたのが、チュッチュだった。

お母さんのおっぱいを飲んでるつもりでチュッチュしてるなら、と最中に横から差し出したら食べることが分かった。ごはんって口元に持っていったら分かるものなんだと思い込んでいたけれど、おひげはそうじゃなかった。たぶんチュッチュ=ごはんだと思っていて、おなかがすくとひたすらチュッチュしていたんだと思う。保護団体の人のところでも食べない時期があったと後で聞いたけれど、いたのはたぶん4~5日だから、ごはんそのものに慣れてなかったんだろうな。でもエアーごはんでおなかが空いても、心は存分に満ちるらしくて幸せそうだったから、雲や霞を食べて生きるってあの延長線にあるのかも、とちょっと思ったりする。

あと、最初から普通にごはんを食べてたおでこが一緒に食べよーと誘ってくれたりしていて、兄妹というのは共に生き抜く仲間ということか、と思ったんだっけ。

あれから約一カ月。そんなおひげも今ではしっかり食べられるようになった。一回の食餌量がまだ少ないので食べたいと言ったらあげるようにしているのだけど、なんだかちょびちょび上品に口に入れていたのに、ここにきておでこと同じハグハグな感じで食べる。しっかり身になるね、と見ていても分かる食べ方だ(まだ毎回じゃないけど)。

ちょびちょび食いなのになぜか、こいつは肉食系やな、と思わせるおひげ。体も一回り大きくてやんちゃなおでこは肉食って感じはしないんだけど、とにかくおひげは肉食女子、な雰囲気を持っている。昨日あたりから食欲のステージがまた変わった感じがするから、きっと大きくなっていくんだろう。

でも、まだまだチュッチュが大好き。大好きなのよね。それにつられておでこも真似し始めると、今みたいな光景になる。二匹並んでご機嫌チュッチュ。幸せオーラが波打って漂ってる。

チュッチュしないとごはんを食べない、という時期が過ぎ去った後、おひげはごはんをランクアップさせるためにチュッチュする、という時期に入った。ごはん食べたい。ごはんちょうだい、と催促に来た後、おもむろにケージの中に入るか、誰かの膝におじゃましてチュッチュを始める。時間は短くてもいい。一通りやったところで満を持してごはんへGo!

どうやらチュッチュするとごはんが何倍にも美味しく感じるらしい。しなくてもいいけど、したら全然、違うのよーって感じなの?おでこはチュッチュとごはんは完全に切り分けられているので、この感覚はおひげ独自のものらしい。おひげの中で一体、何が起こっているのか。口の中の刺激がおひげを安心させたり、食べることに繋がる何かを感じさせているのかもしれないな、と思って見ているのだけど、食餌って味だけじゃないんだなー、としみじみ思わせる。食べやすさの問題が一番なんだとは思うけれど、器が気に入らないと食べないこともあるし。

小さいからこそ、敏感なんだと思うけれど、チビ達のあれこれにはほんと、驚いてばっかりだ。


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