リネンが身近になるとき
こんばんは、SALUÉです。
寒い冬を越えて、ようやく春らしくなってきましたね。
今日のお昼は、リネンシャツ一枚で過ごすことができました。
SALUÉはリトアニアリネンの生地を中心に、洋服を作っているブランドですが、実はその生地との出会いは、洋服ではなくタオルとしてでした。
無骨な風合いがありながら、洗うほどに柔らかくしなやかになるリトアニアリネンのタオル。汚れても、洗濯を繰り返しているうちにその汚れはすぐに目立たなくなり、いつまでも味のある佇まいです。
そのリトアニアリネンという生地を使って洋服に仕立ててみたい、と思ったのがSALUÉの始まりです。
そんな成り立ちのファッションブランドですが、実は洋服だけでなく、オリジナルタオルも作っています。
それが「linen towel/herringbone linen」です。
生地は「double-breasted blouse/herringbone linen」で使用している、SALUÉオリジナルのヘリンボーンリネン。
ホワイトをベースに、ベージュの糸を掛け合わせたwhite×ivory、グレージュの糸を掛け合わせたwhite×greige の2色です。
この生地を作ったとき、程よい厚みに加え、あまりの柔らかさと肌触りの良さに、きっとタオルにも向いていると感じました。
ただ、とても質の良い生地なので、タオルとしてはもったいないかも…と思いつつ、ほんの少しだけ作ってみることに。
すると、手にしたお客様や私たちスタッフの間で、あまりの使いやすさにもっと買い足したい!という気持ちが強くなり…
生産数を増やし、晴れてオンラインショップでも購入できるようになりました。
このリネン生地はヘリンボーン織で、耐久性もあり吸水性や速乾性が優れています。
そんな生地の優秀さもさることながら、このタオルの使い勝手の良さはその設計にあります。
デザイナーでもあり主婦でもある藤冨が、こうだったらいいのに…を詰め込んだデザイン。
例えば、長辺の真ん中にループがついていますが、これは日本の洗面所、台所でも使いやすいようにと考えたものです。
そして、80 cm × 45 cm というサイズは、ちょうど頭に巻くことができ、お風呂上がりにも使いやすい大きさです。
キッチンタオル、フェイスタオル、バスタオルと、人それぞれの事情に合わせて、いろんな場所で活躍できるように試行錯誤しました。
さらに、SALUÉにはもう1つ、洋服には使用していない別の生地を使ったタオルも存在しています。
ハックバック織のツイル生地で作った、マルチに使えるリネンタオル「multi linen/huckback linen」です。
はじめにお話しした、リトアニアリネンとの出会いはタオルだった…というのは、実はこのハックバック織。
ずっとお世話になっている生地屋さんから、最初に買った生地です。
リトアニアリネンの中でも特に無骨な雰囲気のハックバック織。リネンの糸を紡ぐ時に、太さを均一にせず太いところや細いところを作ることで、表情のある生地に仕上がっています。
生地にしっかりとした厚みがあり透け感がなく、凹凸があることが特徴で、
吸水性や速乾性に優れているのです。
こちらの生地を使ったタオルは、柄とサイズ違いで2種類あります。
ハックバック織の伝統的なストライプ柄が特徴なこちらは、お部屋のアクセントにもなりそうです。
サイズは75 cm × 50 cm で、タオルとしてはもちろんのこと、テーブルクロスにするとちょうど良い長さ。
たたんで1人用のクロスとしても使えます。
ハックバックリネンの方が厚みがあるので、敷物としては安定しやすく使いやすいかもしれません。
もうひとつはオフホワイト。こちらは日々使うホームリネンにぴったりです。
リネンは匂いや汚れがつきにくく、漂白しなくても日頃のお洗濯できちんと落とすことができるので、オフホワイトでも安心。こちらも真ん中ループ付きです。
ハックバック織は特に厚みがあるため、PCの埃除けカバーとしても。人それぞれの使い方でお楽しみいただけます。
実はこのハックバック織は、ウクライナ侵攻の影響で、次回の入荷見込みが立っていません。
リトアニアリネンは、今まで以上に貴重な存在になりつつあります。
生地やサイズ違いで揃うSALUÉのリネンタオル。リトアニアリネンってどんなものなんだろう、と気になっている人には、まず毎日使うタオルから取り入れてみても良いかもしれません。
その使い勝手の良さと気持ちの良さに、いつか身に纏いたくなるかも。