定番でも、アップデート
流行に左右されず長く楽しむことができるSALUÉの服。
いつでも買い足して楽しむことができるよう、どれも定番を目指してデザインしています。
とはいえ永遠に変わらず停滞するのではなく、変えるべきところは変えていこう、というのがSALUÉの考え。
たとえばボタンが廃盤になってしまったら、ただ別のボタンに付け替えるのではなく、そのタイミングでパターン自体も見直してリニューアルすることも。
ちょっとパンツの丈が短いなと耳にすれば少し長めに作ってみたり、男性から着たいと言われたら大きめサイズのパターンを作ってみたり…。
常に人の声を聞き細やかにアップデートしていく、その姿勢は持ち続けていたいと思っています。
今日ご紹介する「band collar long sleeve shirt dress」は、サルエの初期から愛され続けているドレス。
カラーも2色から増やさず、形も変えず、4年近く作ってきました。
長くそこにいたからこそ、よく見ているお客様、使っているお客様から聞こえてきた声。
それを今回は取り入れて、リニューアルをする決意をしました。
「band collar long sleeve shirt dress[2022]」と名前もそのままですが、変わったのもささやかなポイントばかりです。というのも、新しいパタンナーにこのドレスのリニューアルをお願いしたところ、直すところがなにひとつない!とのこと。
別のパタンナーから客観的にそう言われたことで、4年間愛されてきたこのドレスは、非常にバランスが取れていたということが改めて分かりました。
リニューアルとはいえ、間違い探しレベルのアップデートになりました。
1点目は後ろの裾の形。
端を丸くして、少し可愛らしさを残していましたが、リニューアル後はすっきりと直線になります。裾丈は、ほんの少し長くなりました。
SALUÉには、体型やジェンダーを問わずファッションを楽しんでもらいたいという想いがあり、様々な人に似合うように、また、後ろの裾が長いデザインなので、背の低い方が丈を調整したい時に簡単にお直しに持っていけるようにしました。
2点目は後ろのヨークの幅です。
これは難易度の高い間違い探しかもしれません。リニューアル後はヨークが上に上がり、よりふんわりとしたシルエットになりました。
3点目はベルトループ。
以前のドレスにはベルトループはなく、共布のベルトを適当な位置で使っていただいていましたが、実は過去に、間違えてベルトループを付けてしまったことがあり、欲しい人がいるかもしれないと販売してみたところ、まさかの人気に…。
ということで、これからはベルトループ付が定番となります。
4点目はパーツ。ベルトはシルバーの角カン、そしてボタンは厚みはそのままに、表面は少しフラットな貝ボタンになりました。
5点目はカラー展開。
今まではskin beige とblack の、SALUÉ定番の中厚生地2色でしたが、リニューアル後は skin beige が無くなります。
その代わりとなるのが、22秋冬に新しく登場したオリジナルリネンカラー。rose beige と new brown です。
どちらもくすんだオレンジピンクのような、肌馴染みのよいカラー。new brown の方が少し濃い目です。
1枚でも様になり、羽織にも使えるドレス。重ね着しやすいようにとバンドカラーで作ったのは藤冨のこだわりです。
これからはnew brown、rose beige、black の3色にて、新しくなった「band collar long sleeve shirt dress[2022]」をよろしくお願いいたします。
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