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2024年10月 名古屋〜岐阜・三重の旅①

我が自治体は2期制で、息子の学校は夏休みが終わっても一学期が終わらない。そして成績表は10月にもらってくるし秋休みがある。海外に行きたいが、コロナだったりしてなかなかいけず、去年久しぶりに台湾に行った。
なので、今年も本当はマレーシアに行く予定だったんだけど、お父さんが忙しすぎて「こういうときに海外行くと、なんかあったときに帰れないし慌てすぎててトラブル起こしたりするからやめよう」と日程を縮めて国内旅行に切り替えた。
というわけで、どこいく? じゃあ、今まで行ってないところ! というわけで、東海地方を攻めることとなった。

10/11
平日だし、ジブリパークとか行けるんじゃ? と軽く考えてしまいましたが、ディズニーランドに行ったことない人みたいな振る舞いをした。そう、ジブリパークのチケットなんかね! 突然手に入らないんだよ!
てなわけで、ジブリパークはさっさと諦めて我々は養老天命反転地に行くことにした。冷静に考えれば我々にとって行くべきは養老天命反転地だった。ジブリパークの優先順位はあんま高くなかった。

空弁にしろ駅弁にしろヨネスケの天むす買いがち。

朝早起きして新幹線で名古屋へ。
駅弁も空弁でもついつい天むすを買ってしまう私。天むすは名古屋の食べ物だったわ。名古屋についてレンタカーが開店するまで時間があったのでカフェラテでも買うか…と入った最寄りのコンビニがミニストップだったので…気がついたら…ソフトクリームを買っていた…。

ミニストップでカフェラテが買えない女

レンタカー借りて、いざ岐阜へ。いやーーーすごい川だらけ。名古屋駅から養老天命反転地へのドライブは川ばっかりだった。木曽川、長良川、揖斐川。大きくてキレイな川ばっかり。川好きのお父さんテンションアップ。

たぶん揖斐川…? いや…木曽川…?

そして、養老天命反転地です。1995年開園。開園したときから「いつか行こう」と思ってたのに、気がついたらもう30年近く経ってた! 荒川修作とマドリン・ギンズによる芸術作品……。

養老天命反転地! 自分のいろんな感覚がぐねぐねする!

入ってすぐに「なんじゃこりゃああ」ってなった。本当にすごかった。見るだけでもすごいのだが、体験として本当に混乱する。三鷹にある三鷹天命反転住宅には行ったことがあるんですけど、東京ドーム1個分のサイズの芸術作品は初めての体験だった。視覚と感覚を狂わせるような建築や設備がある…っていうけど、本当に混乱した。養老天命反転地オフィスは天井と床に同じオブジェクトがあるので、反転させると天井から自分がぶら下がってるように見える写真がとれる。なので、最近はSNS映えの人気があるらしい。2017年の星野源さんのイヤーブックのロケ地でもあるので、星野源さんファンも訪れるスポットでもある。息子が星野源さんにハマった年、それが2017年である。息子はイヤーブックのことは全く覚えていなかった…。

天井からぶら下がってるみたいに撮れる
ぶら下がってないのもいい

我々は語彙力を失い「すごい!」「気が狂ってる!」を連発した。「極限で似るものの家」が悪夢みたいな造形だし、「君たちはどう生きるか」の塔が最後に崩れたときみたいな感じもした。作品を鑑賞するのではなくて体験するという点で、スケールが大きくて混乱した。スペインでガウディ建築やグエル公園に行ったときに近い感覚があったけど、荒川修作のほうが純粋に作品で(ガウディはあくまでも住宅や公園だった)、荒川修作の作品に飲み込まれる体験をした。

「極限で似るものの家」外観
細切れになってるテーブル
「極限で似るものの家」の中
「極限で似るものの家」家財道具が細切れになって天井とか隙間とかにある。怖い。
さるころちゃんを寝かすと「成仏してください」と祈ってくる息子。死んでない。

いや、すごいって。本当に。養老公園は岐阜県のものだけど、これを作った岐阜県すごい。本当にすごい!! と思った。死ぬまでに一度は行くべき、養老天命反転地。

人が斜めになってるみたいに撮れるスポット多すぎ
大空と息子

そして、我々は荒川修作に騙されて勾配をアホほど登ったり下ったりさせられた。小一時間もしないうちに膝がガクガクになった。普段だったら登らないような急な壁面をなんか登れる気がして登っちゃうのだ。恐るべし。
絶対スニーカーで来るべき。開園当初は転倒者ば続出したというが、そらそうやろって感じ。

斜めに立っているかのごとく
本当は建物が斜め

おもしろ写真が撮れるだけならトリックアートミュージアムでいいと思う。下手すると転げ落ちるような、気がつくと変なところに迷い込んじゃうような、いやー本当に行ってよかった。感動しかしなかった。

森の隙間に入るとこんな場所があって
日本がある
入口反対側から見た景色
あの謎の丸いやつの下
普段登らないような急勾配をうっかり登ってしまう
お天気よくて本当によかった

膝ガクガクになって、平日の養老公園でも開いてるお店でごはんを買う。郷土料理「GET」で養老産しいたけウインナーを買ったんですけど………めちゃウマだった…。あとここのどて丼もおいしかった…。養老公園…すごい…。

3本で500円でした。おいしい!!!
モツ系そんなに好きじゃない私でもおいしく食べた!

食後は養老公園に「こどもの国」というこども用公園があり、息子が遊ぶ。
しかし私はこの日風が強くて、吹かれているうちに頭痛がしてしまい、ちょと体調がダウン。お父さんは「養老天命反転地で体使ったからビール飲みたい」と飲んでしまい、私がその後運転することになったので、公園で横になっていた。
予定よりも早めに切り上げてホテルへ向かうことにした。

1時間くらい運転した。お父さんは「もう大丈夫でしょ」となぞの信頼を寄せてくれるが、ナビ見て運転できないし、まだドライバーとしては独り立ちしていない…。運転するだけならなんとか。しかし、川沿いの道が怖かった。柵もなければセンターラインもなくて、よっぽど東京の道のほうが緊張しないよ!! て感じだった。こうやって人は経験値をあげていくのだ…。

こんな道(Googleマップから撮った)

運転中、遠くからゴンゴンと黒い煙が立ち上っているのが見えて「え?? 何??」と思ったら火事だった。しかも大規模な。たまにしか運転しないのになぜそんな事件が…! ってなった。

岐阜駅で夕飯のお弁当を買う。岐阜駅は駅弁とかは…特になかったけど駅内のお惣菜屋さんがなんかいい感じだった。OSOZAi+CAFÉ美濃味匠は全国チェーンだけど、豚味噌カツ串があって、おいしそうなので買った。

本日は長良川沿いの都ホテルがセールだったので、我が家にしては珍しく都ホテルへ(基本すごく安いホテルにしか行かないので。いやこの日の都ホテルは安かったんだけど)。広い〜! 素敵〜と息子のテンションが上がった。しかもベッドが3つもあった!!

都ホテル! セールありがとう!!

そして夜は長良川で鵜飼を見る。川好きのお父さんならではのセレクト? たまたま見つけたらしい。でもまあ長良川といえば鵜飼だよね。そこまで鵜飼に興味があったわけじゃないんだけど「川で船に乗りたい」ってことで鵜飼。
鵜飼は船の上でお弁当を食べて、それから鵜飼を見るらしい。というわけでお弁当を買って行ったのだった。お弁当はおいしくて大変満足。鵜飼が始まるまで1時間くらい船の上で待機。

お箸はカバンに入ってたやつを使っただけで551は関係ないです…😂
花火!

鵜飼が始まるときは花火が4発あがる。鵜飼の船から花火見るとか素敵。
長良川の鵜飼の歴史は1300年以上あるらしい。そういえば、確かに古墳の埴輪にも鵜の埴輪あるんだった。とりあえず古墳時代からやってることは間違いない。
そして鵜飼がやってきた。やばい、かっこいい!! なるほど!! こりゃ1300年続くわ!
と思うビジュアルの強さ〜〜〜。篝火を焚いて鵜匠が、鵜を引き連れてやってくるんだけど、鵜はかわいいし、篝火はかっこいいし、こりゃ信長公もお喜びになりますわ。だってかっこいいんだもん。

篝火〜〜!
かっこいい〜〜
鵜〜〜〜〜〜!

息子は鵜飼のシステムを聞いて「え?! 鵜が飲み込んだやつを吐くの?! そんな鮎食べたくない…」って言ってましたが…(正確には飲み込んではいない。首のところまでで吐かせる)。
しかし野生の鵜は寿命8年だけど、鵜飼の鵜は20年生きるらしく、全然動物虐待じゃないな…パートナーシップだな…って思った。人間に大事に飼われると猫も鵜も長生きするんだな…。
鵜飼、めっちゃよかった。「鵜飼か〜」くらいのテンションで来たら「あ、1300年続くわ〜納得〜」ってなった。

そしてまた私の運転でホテルに帰りました。
いやー、岐阜満喫。岐阜最高。


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