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山で迷った 街の近くで遭難かもと思った

子供の頃、よく山に入って遊んでいました。
だから土地勘はあるんです。・・・の、つもりでした。
ちょっと散歩に行きました。
市街地からどんどん北上して、山のキワまで行ったんです。
気分が良いから、軽い気持ちで山に入りました。

子供の頃、《けもの道》をどんどん進んでいって道が消えてからサバイバルする。という遊びをよくしてました。
それで今朝も、土地勘があるからと思って山に入り、途中から《けもの道》に入りました。

なんとなく山の感じがちがうなあと思いながらも、引き返さずに進んで行くと土地勘が役に立たない地点にいることに気づいたんです。
街の背山でも遭難するケースがあります。
子供の頃、耳タコなほど親に言われました。
やっぱり、迷いました。

アイフォンで位置検索すると、道がない緑色の地域にいます。
もしここで転落して動けなくなったら、アイフォンで救助を求めても発見されにくいだろうと思いました。転落すると沢に落ちるからです。しかも、けもの道からの転落なので捜索する側も手探りになるでしょう。

【この辺りの山では沢に降りると死ぬ。迷ったら尾根道に出ろ】
と子供の頃に言われたのを覚えていますので、急な斜面を下ったり上ったりして尾根道に出ようとしました。
道がない急坂を上ったり下ったりして、かなり体力を消耗しました。
何度か転落しかけた時は、そのままま動かず、じっとしていました。
無理に動くと危ないので、体力が回復するのを待ったんです。

服は砂まみれ、靴は擦れて削れてボロボロになり、手のひらからは出血していました。文字通りのサバイバルでした。
やっとのことで尾根道に辿り着いたんです。
ああ、助かった。やれやれ。
とはいえ、この尾根道、人が通った痕跡がほとんどありません。
誰かが歩くと土が掘り返されて、新しい土が見えていますよね。
その足跡がないんです。
尾根とはいえ、街は見えませんでした。
とんでもない奥まで迷い込んだのだろうと後悔しながら、アイフォンのコンパスで方位をチェック。
街は南にあるので、南に近い方向に尾根道を進みました。

途中、道が消えかけているあたりでは、赤いテープでマーキングしてある指標に助けられました。どなたかは存じませんが、ほんとうに感謝です。
ありがとうございます。

やっと街が見えるところまで辿り着いた時の写真がトップの写真です。
何十年ぶりかのサバイバル。
無事に下山できて良かったです。

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