見出し画像

貨幣価値が下がるから 貯蓄より投資なの?

『銀行に現金を預けるだけでは貨幣価値が下がるから損をする』とテレビの人はおっしゃる。確かに50年前に100万円で買えたモノは100万円では買えない。

例えば、軽自動車ホンダN360は31万円だった。
ホンダN-ONEは安い車種でも160万円。
貨幣価値が下がったのか物価が上がったのかという議論は別にして、2022年に31万円ではホンダの軽自動車は買えない。

1967年にホンダN360は発売された。
当時の新車販売価格の31万円を、1967年から2022年までの55年間、表面金利・年3%で複利運用できたらと仮定すると、1,575,466円になる。
なんと2022年にホンダN-ONEの新車を買うことができる。

貯蓄か投資か、上記の試算では決められないよね。
単なる計算遊びなんだから(笑)

物価がどうなろうと、貨幣価値が下がろうと、現金がなければ買い物はできない。
『10年前に100万円で買えたものが10年後には100万円で買えなくなった』と言われても、今、ここに100万円の現金がなければ何も買えまい。

目減りしたとはいえ、100万円の現金があれば買い物はできる。
投資した結果100万円が50万円になっていれば、50万円の買い物しかできない。どちらが得なのか? これはよく考えてみるべきだと思うよ。
『投資した結果150万円になっていれば、150万円分の買い物ができるじゃないか』と言われれば、確かにそうである。
しかし、しかしだよ。
投資して100万円を150万円にすることが、どれほど面倒か、投資経験がある人なら分かるはず。

貯蓄か 投資か
なんて、安易に他人に言っちゃダメだと私は考えているのよね。

いいなと思ったら応援しよう!