【散歩からの活動意欲へ】cono
コロナの影響で、今年の2月末から
入院患者は病棟内のみの生活となっている。
面会制限や外出、外泊禁止。
リハビリ介入も平日の午前中は病棟内、
午後からはマスクをつけてリハビリ室のみ。
今日は祝日。
祝日は外来患者さんもいない為、
自然と外に行きやすい環境へ。
朝から涼しく、心地の良い晴れ空。
秋を感じれる風も適度に吹いている。
『今日は担当患者さんと外に出よう‼︎』
限られた空間内での生活も続いていた患者さんを
外に連れ出すチャンスだと思い、声をかけていく。
「天気が良いですよー!散歩に行きましょう‼︎」
声をかけると外を眺めながら気乗りしない様子。
しかし、「行ってみようかなー…」と前向きな発言。
チャンスだ!
気分が変わらないうちに外に出る支度を済ませ、
エレベーターに乗り込む。
外に出ると明るい空や風を感じながら
皆んなすぐに笑っている。
「痛い」と言って部屋で寝ていた人も
外にいる間は自分から足を動かし周りを見渡している。
いつも中から外を眺め、
「帰らせろ」と怒っていた人も外に出た途端、
「良いなー外の風は」
「今日は良い日になった。ありがとう」
と、私に感謝の言葉まで。
外にいる間も帰ってから何がしたいか?
何を食べたいか?
早く帰りたいな、ぼちぼち動かんとねー。
など、前向きな発言ばかり出てくる。
外に出ただけで?って思われるかもしれません。
しかし、私たちが思っている以上に、
患者さんたちの入院中のストレスは
それだけ大きいものなのだと思います。
外に出る大切さも改めて感じることが出来ました。
外を歩く練習は、
外で歩く能力や耐久性を見る事に
比重が置きがちですが、
『動く意欲』に繋がる大切さも踏まえていると考えています。
家に帰ってからの活動意欲も出てくる。
家に帰るまでの活動意欲も出てくる。
また一緒に外で話しましょう。
動くことが楽しい、と感じて欲しい。
今日は良い1日だった。
祝日勤務も悪くない、と思う1日だった。
cono