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シンプルに 暮らすことこそ防災~①

2011/3/11 東日本大震災
2021/2/13 福島県沖地震
2022/3/16  福島県沖地震

そのほかにも余震多数
こう何度も地震を経験すると、リスク対策も、その都度バージョンアップして参ります。
毎度毎度、その時困ったことを対策してきた経験から、先日の福島県沖地震は、さほど動揺せず、落ち着いて行動出来たと思えるまでになりました。

そんな私が、声を大にして言いたいのは、
「シンプルに 暮らすことこそ防災」
これに尽きます。

福島県沖地震を
「東日本大震災より、揺れが大きかった」
という方がいます。

東日本大震災は、震度7 マグニチュード9.0
福島県沖地震は、震度6強 マグニチュード7.3と7.4

数字を見ると、明らかに東日本大震災の方が揺れが大きいのに、なぜそのように感じるのでしょうか?

■ 被害の大きさは視覚・聴覚で感じる
地震の大きさをを形容する際、
「本棚が倒れてものが散乱」
「食器棚の食器が全て飛び出した」
など、物が倒れたり、落ちたりすることで被害の壮絶さを表しますよね。
今回、我が家では、何も倒れず、そういったことがありませんでした。
東日本大震災と比べたら、揺れも小さかったな。と感じました。

しかし、おばあちゃんの部屋だけは別でした。
物が多いおばあちゃんの部屋は、

本棚が倒れて、中身が散乱
積み重ねてある荷物が崩れ
鴨居にかけた服も落ちて
ベッドサイドの時計やら老眼鏡やらも落ち、
床は足の踏み場もないという惨状になっていました。

真っ暗な中、物が落ちてくる音で、不安が増幅されたおばあちゃんは、
「東日本大震災より揺れた」
と言います。
同じ家なのに、こうも感じ方が違うとなると、地震の揺れの感じ方=物の多さに比例するのではと推測します。

揺れている時に、真っ暗な中、どんどん物が倒れて落ちてくる恐怖。音。
揺れた後に広がる惨状。
これらは、シンプルに暮らすことで防げます。

おばあちゃんの部屋の片付けは、本当に大変でした。

片付けてみて、散乱したものは、ほとんどが不要品だったことも申し添えておきます。

とにかく、災害の備えとして、備蓄ばかりを考えてしまいますが、
いくら備蓄しても、物が散乱して、備蓄品までたどりつけなければ意味がないのです。
実際、おばあちゃんの部屋の石油ストーブは、物の下敷きになり使えませんでした。
これが、使用中だったらと思うとゾッとします。

散乱するものがなく、揺れても足元の心配がないこと。
使いたいものが、たとえ収納してあっても、すぐに取り出せる状態にあること。

これが何よりの防災です。

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