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あらすじ小説情報本文 ――妻をいつか坊主にしたい それが俺の結婚当初からの願望だ。妻の髪型はいつも同じで背中を覆うくらいのストレートだ。ストレートの黒髪はツヤツヤして、触ってもサラサラとしていて気持ちがいい。それはそれで気に入っているのだが、やはり一度はその綺麗な髪へ額から襟足から耳の上から縦横無尽にバリカンを入れてみたかった。 さりげなく短い髪を進めても、一向に髪型を変えない妻に痺れを切らし、一計案じることにした。 「なぁ、先輩からお土産でワインを貰ったんだ。これ