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バレーボールやろうと思ったら秘密結社だった話2

2回目の練習

2回目の練習から次男が家に帰って来たのは夜の9時過ぎだった。私が仕事から帰った時にはもう出掛けていたので夫に聞くと、今日はチャイナタウンだと。

ボストンにはチャイナタウンがある。規模は大きくは無いが歴史はある。私が初めてボストンに住み始めた2000年頃は、正直汚かったし柄も悪かった。レストランもそんなに美味しいと思えなかった。私は近くの建設現場で働いていたが、無知な同僚が勝手に私が中国人でチャイナタウンに住んでいると思い込んでいるのが嫌だった。

その後再開発が進み、ゲートがある一角以外は町並みもだいぶ変わった。残った昔ながらのエリアも中国の経済発展と共に、小ぎれいな飲食店に置き換わっていった。今はチャイナタウンもそれほど汚いイメージは無い。中国系は手付かずの廃れた地域でも恐れずに進む。米国社会に貢献している。今はそのバイタリティを尊敬している。

しかし成功した移民は近郊に移り住む事が多い。より教育や住環境の良いところに住むのがアメリカンドリームってもんだ。そして2世、3世は中流層米国人として育っていく。次男のアジア系の友人もそんな背景の家庭が多い。なのでそこからわざわざチャイナタウンに練習に行くというのは少し不思議に思った。

9人の男たち

次男にチャイナタウンでのバレーボールの話を聞くと、屋外の駐車場で練習をしたと。大人のチームはチャイニーズバレーボールをしていたと。9人制でローテーションが無いバレーボールだそう。ってちょっと待て。これ高校でバレーボールやるからって話だったはず。夫と私は顔を見合わせた。

大丈夫だよ!僕たちはバレーボールの基本練習しているだけだから。あれはおじさんたちがやるやつ!

次男が寝た後、夫婦でググり始めた。
どうやら次男が言っていたバレーボールは実在する。その名も9-man。これはここボストンのチャイナタウンが発祥のバレーボールらしい。

調べてみると、日本も9人制は割と一般的で起源はマサチューセッツとなっている。極東は9人制、西洋は6人制みたいな状態だったのが、今は国際的に6人制の方が主流になったと。

バレーボールにそんな歴史があったとは。しかも地元がその発祥だっとは。バレーボールはアジア系中心のストリートスポーツなのだろう。アフリカ系とバスケの関係みたいなもんだとしたら、それはそれで面白いじゃないか。

と思った矢先、夫婦ともこの9-manのこのルールに気付いてしまった。

NACIVT rules stipulate that at any given time, each team must have at least six players of "100 percent" Chinese descent on the court. The remaining three players must be of Asian descent; the NACIVT explicitly states who qualifies as Asian based on the country of origin of his ancestors - (Asian: origins from: Myanmar (formerly Burma), Cambodia, China, Hong Kong, Indonesia, Japan, Korea, Laos, Malaysia, Mongolia, Philippines, Singapore, Taiwan, Thailand and Vietnam). In addition, only men are allowed to play 9-man.[2]

Wikipedia: https://en.wikipedia.org/wiki/9-man

翻訳

NACIVTの規則では、各チームはいつでも、コート上に「100%」中国系の選手を6人以上揃えなければならない。残りの3選手はアジア系でなければならない。NACIVTは、祖先の出身国に基づいて誰がアジア系に該当するかを明記している(アジア系:ミャンマー(旧ビルマ)、カンボジア、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、ラオス、マレーシア、モンゴル、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム)。また、9人制でプレーできるのは男性のみである[2]。

え。

続く

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