アメリカで日本式のエアコンを買おうとしたら200万円だった話 その1
タイトルが衝撃でしょう?笑
ちょっと聞いてよ。
写真は我が家のリビングのエアコンです。
10年前に、サブプライム後の底値で古家(築65年)をバーゲン価格で買った時、
州がエコキャンペーンみたいなのやっててさ。日本でもあったでしょう?そういうの。当時、結構な額のキャッシュバックやゼロ金利ローンが使えたんです。というわけでそれを使いまくって、家電の買い替え、断熱化、エネルギー効率改善に投資したんです。水回りも節水のに切り替えたりね。表面的なのはほとんど自分たち(我が家は夫より私がハンディなのでほぼ私)で直しました。
これを取り払って都市ガス引いて、当時一番効率が良いとされるガスバーナー、温水タンク、乾燥機、オーブンに切り替えたんです。温水ラジエーター暖房なので、基本的にいかに効率よく温水を作れるかがポイントの家なんです。
当時ボストンでは、電気よりガスの方が効率がずっといいというのが常識でしてね。アメリカは天然ガス産出国です。カナダやカリブからも供給があったりします。そもそも火力発電も主流はLNGです。
ちなみにボストンから一番近い原子力発電所は海沿いで、福島のあれと全く同じ型…。水力発電は1割もないんじゃないかな。まだ再生可能エネルギーは定着しておらず、電力で暖房は高すぎるってのが10年前の常識でした。
それで我が家は悩んだ挙句、州のおススメを選んだんです。断熱材もいいのを入れてトータル250万円くらいかけて80万円くらいキャッシュバックって感じだったかなあ。お陰で今でも140平米の家(実質基礎の地下室入れるともっとだけれど)のガス代が1月2月でも300ドルくらいに抑えられています。10年間で元は取ったと思います。
気候で言うとたぶん北海道南部と近いんじゃないかと思います。それ考えると割と安いと思いません?
だから極端な話、寝苦しい日も多少はあるけれど、朝晩は夏でも冷えるのでエアコン無しでも窓開けて扇風機でどうにかなることがほとんど。防犯の面でどうかとは思いますが、学生街とかだとそんな感じが普通でした。
夏は暖房代はかからないので、ガスは料理と温水だけになり月60ドルとか。
でもさすがに、小さい子供もいる家庭なんでね。
エアコンを買ったんです。それがサムネイルの写真です。
リビングと各寝室に夏の間だけ取り付けます。重いですが、こういう時のために私は普段から筋トレしています。
実はアメリカの北部の古家ではこういう窓用エアコンは今でも一般的なんです。理由は上に書いた通り、そこまで暑くないというのと、窓用はお手軽なのと、ここ東海岸の古家のような、日本の戸建てより一回り大きいくらいで、スペースに余裕が無いのに太いダクトを通す全室エアコンみたいなのはちょっとキツイってのと…色々理由がありましてね。
しかし…めちゃくちゃうるさいです。
だって室外機が窓にくっついて、ペラッペラの蛇腹みたいなのしか無いんですもの。笑
もうね。
Dinner's ready!
が雄たけびになるレベルにうるさい。
折角の家族の団らんムービータイムが冷房無しになるレベルにうるさい。笑
こ、これは…もはや生活のクオリティに関わるレベルでは?
中学生の息子が言いました。
最近はオンライン学習も多いのに、うるさくて集中できねえ!
家族会議が始まりました。
どうやら日本メーカーのあのタイプのエアコンが北米でも人気になってきたらしい…。あれだと古家でも外付けだし電気代も抑えられる。しかも暖房もできるから、ガス温水のバックアップ的な役割もさせられる。
そういえば通勤中、やたらmini split(日本式のやつ)のエアコン取付業者のバン見るわ!人気なんか!
そして知りました。
大人気だと。
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?