アメリカオカシイそれでいい 4－陰謀論者が陰謀
noteでもそうですが、誰か米国大統領選の事を書いていないかなと検索すると、陰謀論がわんさか出て来るんですよ。ご存知の通り、ネットの普及でこうなっちゃったんですよね。
ネットでこういうのあるあるじゃないですか？
新サービスの黎明期、「知る人ぞ知る」段階で比較的質の良い情報が得られる。そのうちメディアで取り上げられ一般参加者が増え、話題になって一気に成長するが、同時に情報の質が下がる。
なぜならクリエイティブで無い層が増えるから。
そのうち真似っこばっかりになり、しまいにゃロクでもない事（スパム、フェイクニュース、不正など）に使われ始める。そこから慌てて対策が取られるが、時すでに遅し。信用を失い客離れが始まる。規制が増え、利用者が発言しにくくなってくる。そして新しいサービスが登場する。繰り返し。
Xになる前からとっくにオワコンです。noteもそうなるのでしょうか？変な話、日本って陰謀論でさえ一周遅れだったりするんですよ。だから流されているだけなのがバレバレ。
これもNHKはDS！でしょうか？しかし、ここに書かれたアドバイスに従って真面目に書いてみます。
まずもう一度自己紹介をしますが、私は日本生れ日本育ちですが24歳で渡米し今はアラフィフです。仕事は土木建設エンジニアです。工事の度にその土地の歴史、権利、環境、土質、水質、災害などの報告書、公文書に目を通します。米国は特に分業化、透明化されています。管理役が設置され多くの目があります。様々な専門の方が時間をかけて煮詰めます。公共工事はネットでかなりの情報が見られますし、公聴会などにも出席して意見することもできます。陰謀論が言うようなことがあればすぐ見つかります。地下の工事なんて専門ですからね。
他の業種でも同じようなシステムでしょう。特に医療なんて物凄く慎重でしょう。
しかし実際、過去の人間の活動による深刻な汚染問題、また老朽化、維持の問題がたくさんあります。これに加え、気候変動の影響、災害の増加も見られます。よくわからない健康状態や新型の感染症は今も昔もあります。こういった事象には、誰だって不安になります。なので陰謀論を信じられる方の気持ちもわからなくは無いです。
でも人間の活動の歴史を、陰謀論というフィクションで人のせいにして問題を見送ろうとしてもどうにもなりません。現状を受け止め、長期に渡り効果的で持続可能、かつ現実的な計画を立て実行する事が大切です。
私は他のビジネスもしていますが、土木の世界にずっと関わっているのは、この挑戦が面白いからです。できるだけ命を救いたい、次世代によりよい環境、安全で苦痛の少ない世界を残したいからです。こういう意志を持って働いている方はたくさんいらっしゃるでしょう。
それなのに陰謀論を信じて、災害を政府が起こしたとか言う人が出てきてしまう。安全な暮らしのためのエッセンシャルな仕事をする人々を悪者にして攻撃する人までいる。
大問題だと思いませんか？
そしてそんな陰謀論を利用しているのが、トランプ氏とその周辺の人々です。ここのところ特に顕著なのは、JDヴァンス氏とイーロン・マスク氏でしょう。
「利用」と言ったのは、本当に信じているのかもわからないからです。皆さんもご存知とは思いますが、副大統領候補のヴァンス氏は、ピーター・ティール氏に推され、資金援助され、ぽっと出な感じでオハイオ州の上院議員になった方です。ティール氏はマスク氏とペイパルを立ち上げた事で有名な富豪の投資家です。そしてヴァンス氏とトランプジュニアはお友達。
こっちの方が陰謀論より面白くないですか？
前から多少おかしな発言は見られていましたが、最近、支離滅裂になってしまいました。何考えているんでしょう？
陰謀論流していている方が陰謀っぽいじゃないかい！
いやホントなんで？
前回も書きましたが、
民主党は企業がやりたい放題できないように、弱者が食い物にされないように止める役割をする事が多いんですよ。なので最先端の技術や医療を使いたい企業にとっては目の上のたんこぶなんです。陰謀論を信じている人は民主党を攻撃しますが、こっちの方が一般消費者側なんです。
だから企業や富豪投資家が共和党側を支援しがちなのはわかります。でもここまでおかしな陰謀論をぶちまけるのは一体なぜなのか…。彼らはネットの影響力を知り尽くしている。効果があるのでしょう。つまりアメリカには想像以上にアホが多い。根底にある人種差別と女性差別を刺激しているのはミエミエなのに。
そして英語もできない、アメリカの事を何も知らないような日本人が二番煎じネタでハリスを叩くと。要するに何も知らないくせに、自分が気に食わない人種と女を叩ければ何でもいいってこと。だろ？
で。こういうテック大富豪が変な動きをしているのは、どうしてなんだろうって調べていたら、私が前回の最後の方に書いた、ダグラス・ラシュコフ氏の最近の本がそれを説明しているようなのです。これは日本語版が出ています！
英語のタイトルは「Survival of the Richest: Escape Fantasies of the Tech Billionaires」です。まだ読んでいません。
ラシュコフ氏は結構メディアに出ているので、ちょっと調べれば本の説明をしている動画がたくさん観られますが、
笑いました。
この先生、口調や表現が面白いんですよね。
で、日本人でかなり面白く紹介しているのが岡田斗司夫氏です。ラシュコフ氏の動画も観たんだろうな。
私がこういうの見て笑っちゃうのは、この人たちが作りたいのを土木工事でやるためには、計画や調査だけでも相当な時間が掛かるし、できる機械も建設会社も限られてくるんだけど？ってところです。
何も知らない人は、AIで解析して、AIがロボット作ってイーロンならできちゃうんでしょ！とか思っていそうですが、できません。
彼はすでにトンネル掘削工事の会社を作っています。ハイパーループを巡らせる！とか言っていたのに、ラスベガスに下水管サイズのトンネル作ってテスラ車のタクシーを人力で走らせるだけにとどまっています。ちなみにトンネルの工法も全然革新技術じゃないです。当然儲かっていません。だから話題にしなくなりました。しかも工事は遅々としており、建設許可や安全問題で訴えられたようです。笑
ロケット飛ばせても、地球はむずいんだよ。
いやあ、一体何考えているんだろうね？
元がオタクっぽいからなあ。私みたいな天然ヒャッハーは言う事聞かないのに気が付いているのだろうか？
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