優しさについて


チョロ松

今日はチョロが働いている「カワノ音楽教室」に行った。チョロはそこでピアノを教えている。俺も朋子へのサプライズプレゼントで「いとしのエリー」を弾けるようになりたくて、少し通ってたことがあるけど、日曜の昼過ぎだったせいか、ロビーに子供がたくさんいてちょっと緊張した。子供は苦手だ。目を合わせて話したりできない。なるべく目が合わないように、自動販売機で買った無糖缶コーヒーの成分表を読み込む体で、そこから目を上げないようにしてチョロを待った。

チョロには、俺の結婚式でピアノを弾いてもらうので、その打ち合わせ。映像も簡単なものならやれます!みたいな感じでやってくれると言ってた。同瑠会の中で最年少のチョロだけど、なんていうか、この人は優しい人だ。事細かに何かを聞いてきたり、「大丈夫?」を連発したりはしないのに、いつもニコニコして「今自分がハマってるコンビニのお菓子」の話しだったり、他愛のない話をしてくれて、それだけでなんだか心があたたかくなって落ち着くんだよな。本人は無意識なんだろうけど。

いろんな優しさってあると思うけど、病気になって、俺にはこういう優しさが必要っていうか、すごくホッとできるから、助かってると思う。

帰りに、朋子ともよく行った、イタリアンの「マンマーミーア」にひとりで入ってみた。久しぶりのマスターからは「少し瘦せた?」って言われて、少し前の俺だったらめっちゃ喜んだと思うんだけど、今はフクザツ。ダイエットしてるんだ、って言っておいた。

よく食べたメニューをふたつ頼んでみたんだけれど、名前忘れたけど外側がカリカリのポテトで中に牛の胸腺が入ってる料理を、ほんの少ししか食べられなかった。羊のやつは全く手をつけられなくて、残念な気持ち。以前はこれにパスタとパンとデザート付けたってペロッと完食してたのに。


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