お金と命
Time という映画をご存知ですか?
25歳で人間は成長が止まってそれ以降は時間を稼いで時間を支払って生きていくというようなお話です。ネタバレになりかねないので詳細は伏せます。
このお話しって我々の人生の比喩だと思います。私たちは仕事をして対価としてお金を得ます。大袈裟な言い方をすると 命という時間 を削って対価としてお金を得ています。
「お金と命、どっちが大事?」と聞かれたら、ほとんどの人が「命」と答えると思います。それなのに多くの方は命を削ってお金を稼いでいます。
そういう意味で言うとFIRE のような早期リタイアは理にかなってると思うこともできますよね。早期リタイアで人生を楽しむことにシフトできるなら命を削ってお金を稼ぐと言うことをしなくても済むわけですからね。
お金と命を天秤にかけることはそもそも無理難題ではあるのですが、お金と命は繋がっていて多くの方は命を削ることで対価としてお金を得ていると言う面を持ち合わせています。
仕事をする事で誰かからの信用を得てその信用がお金になります。信用を英語でクレジットと言います。ちなみにクレジットカードとはそう言う意味を持ったカードです。
仕事をしたからお金を貰うのではなくて仕事をしたことで信用がお金にかわると考えると信用が高ければ高いほど報酬も上がります。せっかく同じ命を削るならその信用は高い方が絶対に良いと思います。
なぜなら命はお金で買えないですが、お金は命で買えます。正確にはお金を手に入れるにはつまるところ命をすり減らすしかないのです。生きた人間がいなければ経済活動はなく、お金も生まれようがないからです。
理屈のみで考えると 「救った命が生み出してくれる金」 > 「命を救うのにかかる金」 と言うことが成立するとすれば日本人が海外の貧しい国に寄付を行なっていることは世界にとっては非常に良いことと言えます。実際これらの関係はある程度証明されていることなので人は人の命を救うためにお金を使います。感情として行っている行為でもありますが理屈としても結果的に社会的に貢献する行為と見なすことができます。
実は日本はODA※と呼ばれる政府資金で行われる、開発途上国などに対する援助・協力。政府開発援助を行っているので個人が寄付をして助けなくても多くの国の人々を税金などで助けているのですが個人の寄付によって助かる命が加速するならば経済活動は向上するのでそれはそれで意味のない活動ではないという側面を持ちます。
※official development assistance
命とお金の関係性の中で不思議な側面はお金で命は買えないが、命を削ってお金を生むことができます。お金がないと健康を維持することが難しくなり命を脅かすことにもなります。一度失った健康はお金で取り戻すこともできないのでお金と命の関係性が繋がってる間は相乗効果があり、繋がりが切り離されてしまうと再度つなげることが困難ということです。
近い未来健康がお金で解決できる時代が来るかもしれないです。それは再生医療なのか?人体のサイボーグ化なのかそれは分かりませんが新しい形で切り離されたものが繋ぎ止められる時が来るかもしれません。
答えのない話になってしまうのですが お金と命 って実は切っても切れない関係性にあるのです。
だから お金 も大切ですし、当然 命 も大切です。別々で考えられるものですが Time is money. とは Life is money. であり、Money is time. Money is life. とも言えるのではないでしょうか?
命を削らずにお金を得る方法があるとすればそれは投資でお金にも働いてもらってお金にお金を生んでもらうということですね。途中までは命を削ってお金を稼ぎますが投資というツールで命を削るスピードと量を軽減することは可能なのです。
だからお金の勉強は命の勉強であり、お金の勉強は大切であると言うことです。