ROIC(ロイック)の分かりやすい説明

◆ROIC(ロイック)とは?

正式名称はReturn On Invested Capital(投下資本利益率)で、読み方はロイック。 

企業が事業活動のために投じた資金を使って、利益をどれだけ効率的に稼いだのかを示す指標です。 

株主から集めたお金や借金が少ない中で多くの利益を上げられるほど、数値が向上します。

return→戻る
invested→投資した
capital→資本→ 事業をするのに必要なお金

読んで字の如しです。

◆ ROICの計算式

ROIC(投下資本利益率)
=NOPLAT ÷投下資本(IC)

NOPLAT
=営業利益×(1-税率※)※税率は40%前後

投下資本(IC)
=株主資本(純資産)+有利子負債

ROICはNOPLATを投下資本で割ることにより算出されます。

ここで出てくるNOPLAT(Net Operating Profit Less Adjusted Taxes)とは、営業利益から税金(約40%)を引いたものです。日本語にすると→みなし税引後営業利益となります。

当期純利益からではなく、営業利益からの数字を引っ張ってきているため、本業で稼ぐ力をよりよく表している指標といえます。

投下資本(IC)は“株主資本+有利子負債”で表されます。

◎資産ベースで投下資本を考えると、『固定資産+運転資金(売上債権+在庫-支払債権)』で表すことができます。

◎負債ベースで考えた場合は、『株主資本+流動負債の有利子分+固定負債の有利子分+少数株主持分』です。

◆ROICの計算例

NOPLAT
=営業利益×(1-税率)
=10億円×60%=6億円
※税率は40%なので0.4

投下資本
=株主資本+有利子負債
=50億円+10億円
=60億円

ROIC
=NOPLAT÷投下資本(IC)
=6億円÷60億円
=0.1
=10%

NOPLATに似ているものでNOPATがあります。2つの違いはこちらからどうぞ
↓↓↓↓↓↓
https://note.com/smile0586463950/n/n8f2e54fc457e

ROICとは本業でどれだけの利益を出せたかを測る指標です。企業のこの数値は株を購入する前に確認しておくと良い数字になります。数字が高い方が儲かっている会社ということです。15%以上の場合は優秀であると判断して良いのではないでしょうか?

ROEとROICの違いについてはこちら
↓↓↓↓↓↓
https://note.com/smile0586463950/n/ndbd50d2a1169

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