トークン
辞書を見ると、「証拠」「代用貨幣」などと定義されているが、仮想通貨の文脈では、ブロックチェーン上で発行された「仮想通貨」を指すことが多いです。
ネットバンキング利用の際に トークン の入力を求められるときは 時間毎に変更される パスワード を指します。この場合は 証拠 になります。
◆仮想通貨のトークンは3種類
○ファンジブル・トークン(FT
(代替できるトークン)
ファンジブルとは──「ビットコイン」「現金」など代替可能なもの
○ノン・ファンジブル・トークン(NFT)
(代替できないトークン)
ノン・ファンジブルとは──「絵画」など代替不可なもの
○ハイブリッド・トークン(HT)
(上述2つの中間に位置するトークン)
ハイブリッドとは──代替可能でも不可能でもある「中間」に位置するもの
【ハイブリッドって矛盾してないですか?】
代替可能でもあり不可能でもあるもので、ファンジブルとノン・ファンジブルの中間に位置するものと言われます。
ハイブリッド・トークンはセミ・ファンジブル・トークンとも呼ばれます。
例として挙げられるのがコンサートのチケットです。席の一つひとつには固有の番号が付いており、座席は区画に分かれているため代替性を持たないが、コンサートのチケットとしては代替可能性をもちます。
またゲームで使われる同じ武器のアイテムが1000個あった場合、1000個の武器はそのどれもが武器としての性能は同じですので、この意味ではファンジブルです。
しかし、その武器にシリアルナンバーが振ってある場合、ゲームプレイヤーの中には「シリアルナンバー1番」の武器に、ほかの999個にはない価値を見出すコレクターがいるかもしれないので、その人にとっては、シリアルナンバー1番の武器はノン・ファンジブルといえます。
技術的には非代替トークンだが、ユーザーからすれば代替可能でもあるので、ハイブリッドと整理されます。
一見、矛盾に感じますが便利な側面を持つトークンになります。
これらのトークンの分類はメタバースやBCG(ブロックチェーンゲーム)などの発達によってまだまだこれから変化を遂げる分野と言えます。