2021年はメタバース元年???
フェイスブックが社名をメタに改名してからメタバース関連の株が軒並み高騰しています。2021年はメタバース元年と言っても過言ではないと言えます。
ベンチャーキャピタリストのマシュー・ボール
氏がメタバースを定義する7つの要件として以下を掲げています。
◆Persistent(永続的である)
一時停止やリセットなどが存在しないのでリアルの世界と同じ感覚になります。ここが今までのゲームと違う感覚です。スタートするともうリセットができないのはほとんどリアルな人生と同じです。
◆Synchronous and live(同時性&ライブ性)
実社会と同じようなライブ状態で行われます。
1つの企業や組織がコントロールするのではなく、参加者全員がその貢献度に応じた扱いを受けられます。リアル世界で集まるのとメタバースで集まるのは同じ意味をなす可能性を秘めています。
◆No cap to concurrent participants(同時参加人数無制限)
今までのゲームは人数制限があったり、国や地域に制限されることがありましたが、個人のユーザーそれぞれが存在感を持つ世界になります。世界の70億人の人々と繋がるチャンスを持つということになります。今までは遠くて会えなくから電話もしくはテレビ電話だったのが3Dバーチャリアル上で会う事ができるので今よりもリアルに身近に感じる事が可能になる可能性を秘めています。
◆Fully functioning economy(参加者によるモノの制作・保有・投資・売買などが可能)
コレはまさに話題のNFTの話になります。
現在、メタバース内のアイテム(NFTの服や道具)だけでなく、土地不動産まで売買できるようになっています。更にこれらが加速する可能性を秘めています。
◆Both digital & physical worlds(デジタルと物理、両方の世界にまたがる体験)
現在ブロックチェーンゲーム(AXSアクシーなど)でGameFiというビジネスが広がっています。GameFiとは「Game」と「Finance(あるいは造語のDeFi)」を組み合わせた造語で、ゲームを遊ぶことで稼ぐことが出来るという意味を持ちます。Play-to-Earnといったキーワードで注目を集めています。AXSはベトナム発祥でポケモンにインスパイアを受けた育成ゲームです。フィリピンに多くのユーザーがいて既にゲームで生計を立てている人がいると話題なったゲームになります。
◆Unprecedented interoperability(今までにない相互運用性)
プラットフォームも1つではなく、複数のメタバースを相互に行き来できる事がこれから起きようとしています。現在、メタバース関連株が軒並み上昇した背景にはこなプラットフォームの行き来があります。グリーもメタバース事業に100億を投入しましたがグリーとメタがメタバースを相互に行き来できる可能性があるのです。今までは別々で動いていたSNSが全て統合されるようなすごい機能への期待がなされています。
◆Wide range of contributors(数多くの企業/個人がコンテンツや体験を生み出す)
個人や企業などが大量のコンテンツや体験を提供する仕組み、多くのゲームでこの現象は見られます。オンラインゲーム「フォートナイト」では観客のアバターを集めたオンライン上のライブが開催されたり、「あつまれ動物の森」では選挙告知に使われたりと様々です。将来的には学習用途やオンライン会議、旅行体験やECなどへの活用が考えられます。ゲームの世界と現実世界と仕事と今まで別々で機能していたものが一気に統合される可能性を含んでいます。インターネットの普及でITが急速に発展しましたが、スマートフォンが登場してSNSが多くの方に利用されて以降、革命的なIT成長が見られずに停滞気味でSNSユーザーも複数のサービスが生まれて分散傾向でしたが、コレを機にまた劇的なITの成長が期待できます。