RCEP(アールセップ)とは?
「Regional Comprehensive Economic Partnership」の略称であり、日本語では、「東アジア地域包括的経済連携」
地域的な包括的経済連携協定
ちいきてきなほうかつてきけいざいれんけいきょうてい
コレは日本にとって、中国、韓国との間で締結される初の経済連携協定です。 ちなみに世界のGDPの3割を占める広域経済圏が実現することになります。そして今後アジア圏は世界のGDPの60%を占めるようになるとも言われています。
RCEPでは農林水産品や工業製品などへの関税の減免に加え、輸出入の手続きの簡素化、サービスや投資のルールなどさまざまな分野について定められています。参加国全体での関税の撤廃率は品目数で91%になります。(TPPが99パーセントなのでTPPに比べると撤廃率は低くなりますがTPPのGDPに関しては12%前後なのでいかにRCEPが凄いかがわかります)
特に日中韓でのお酒などの輸出入における関税が撤廃されますので日中韓でのそういった物品の商売が行いやすくなります。日本の企業としても海外シェアを手にするチャンスになります。日本は今後、少子高齢化が進み人口が減少していくのでアジア圏をマーケットのシェアに捉えることが可能になるのは素晴らしくよいことといえます。
デメリットとしては外国からの偽物などが日本に入ってきてしまうリスクが今以上に高くなる点です。また食品関係の安全面などが挙げられます。この辺りの対策が今後期待される部分になります。
参加国は下記になります。
<ASEAN加盟10ヵ国>
ブルネイ
カンボジア
インドネシア
ラオス
マレーシア
ミャンマー
フィリピン
シンガポール
タイ
ベトナム
<ASEANのFTAパートナー5ヵ国>
オーストラリア
中国
日本
ニュージーランド
韓国
RCEPは2012年11月に交渉を開始し、2020年11月に署名され、遂に2022年1月1日から発行が決まった協定です。これでアジア圏の成長が更に促進される事が期待されます。