うつ病になったので休学をしている
しばらくnoteは読む専門にしていた。年末世を離る旅にも一緒に行った大学の後輩のグミ女氏に「これ読んでください」と言われてアプリを開いて読んでハートをポチリと押す流れ。グミ女氏の靴の詩に歌をつけてやったのは私。メロディーラインだけね。
そもそもnoteを書き出したのは昨年度の卒論とバイトに追われていた時期で、グミ女ちゃまはじめ身近な人文系の子たちがせこせこ読んだもの観たものなどについて書いているのをみてそうやって色々書き残すのは生活のペースメーカーになりそうだなと思ったからやってみたというのがあった。焦燥感とか頭の中のグルグルとかを文章に起こすことで鎮火したいと思っていた。でも11月に入ってバイトも研究もバタバタになってnoteを書いて一休み、などと言っている場合ではなくなった。
11月中旬のあるポリクリ発表の担当日の朝目覚めると、発表途中まで準備したけどこりゃ(発表のクオリティとかよりもメンタルコンデイションとして)無理だな、どうしたもんか、と突如諦める気になってしまい取り急ぎ連絡の取りやすいポリクリ担当の先生に「すみません、ここのところ鬱がちで色々と滞っていて」というような旨のLINEをした。秒で「オーケー」「ひとまず今日病院にいこう」「(その辺で撮ったのであろう青空の写真を添えて)いい天気なんだぞ」とか返事が返ってきてちょっと泣きそうになった。講義を受けている間に勝手に本郷のなんでも相談室的なところに電話をして予約してくれて、講義後にわざわざ連れて行かれた。そこの人はいい人ではあったけどタスクマネジメントを頑張りましょう、バイトは減らせないんですか?という感じで話は終わりまあそりゃ分かってるんだよなあ、できなくなってきてるんだよなあという気持ちになった。先生にそれを話したら「まちのびょういんにいこう!」と言われた。
その週末、予約の取れた近隣のメンタルクリニックに行った。最初はちょっとぶっきらぼうな院長かなと思ったが機械的に数十個の質問を繰り返す検査のせいでそう感じただけで、会話がしやすく優しく落ち着いた、ちょっとお茶目なおじさん先生だった。「口が渇きますか?」と聞かれて「いや別に…でも1日に2リットルくらい気をつけていなくても飲んでしまいます」と答えたら「それは渇いているというんだよ」と言われた。「胃が痛みますか?」という問いにも「胃は痛くないんですが…ずっとチリチリと言っている感じがします」と言ったら「それは同じような症状だね」と言われ、ここ数ヶ月の頭グルグル胃キリキリ口パサパサは明らかに異常だったのだとやっと気がついた。
結果中〜重程度のうつ病と診断された。薬に抵抗はある?と聞かれないと答えたら早速抗うつ剤や睡眠薬を処方された。獣医さんなのね、じゃあ薬理学的機序わかるねとか言われて医師用の専門書を一緒に見せてもらいながらSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬、抗うつ作用薬)の説明を受けた。薬理苦手なので実践がいちばんだね(?)
すぐ近くの交差点に提携している薬局があるからそこに行ってくださいと言われ行ってみると、東京の下町の昔ながらの、ショーケースに包帯とかバンドエイドとか消毒液とかが並んでいるタイプの、ご夫婦がやっていらっしゃる薬局でちょっとわくわくした。次もまたちゃんと行こうと思えた。
初めてSNRIを飲んだ翌日は吐き気で目が覚めた。イフェクサーは徐放性とはいえ流石に初めてだとこんなに副作用が分かりやすいものかと思った。すぐ慣れたけど、数日飲み忘れたり、調子が悪くてクリニックの予約をすっぽかして薬がなくなったりすると不動性のめまいや悪夢に襲われたりする。あととにかくずっと口渇(喉が無性に渇く)に悩まされている。
通院数回目に、「留年するので、休学手続き用の診断書を書いてほしい」と先生にお願いした。快く書いてくれ、なんなら封をする前にこれでいい〜?と私に読ませてくれた。ゆるい。
年が明けてから指導教員にもちゃんと会って話をし、休学すると伝えた。その前に仲良くしてくださってる他ラボの先生に相談したりもしたけど。指導教員は私のことはただ怠惰でタスク管理がなっていないと思っているので「〜さんは波があるからねえ、バイトとかの調整がもうちょっと上手くできたらいいんじゃないかと思うんだけど」とか言っていた。悪い人ではないがいつも話は平行線がちである。東京の下町生まれ東京育ち、東大卒、まあお金に苦労したこととかはないんだろうなと勝手に思った。先生ごめんな。でも最後まで書類の不備とかネチネチ言ってくんのは心象悪かったよ。
そんなこんなで4月から休学中の身分である。学生証って復学しないと更新できないのかしらとか休学してた友人どもに聞いてまわっている。めんどくさがらず教務課に行って聞いてくることにする。図書館の本が借りたいし美術館にタダで入りたいのだ。
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