15_何毛作を目指すのか
ひとつのアクションに複数の成果をもたせる というお話
(※参考資料 西野 亮廣(2020.02.28)【Voicy】 )
効率が良いことをしたい、多くの人が望むことです。
効率が良いこととは何か、
一定の時間内のアクション・成果を最大化すること、一定のアクション・成果を短い時間で達成すること。
などが考えやすいです。
そしてもう一つ、一定のアクションに複数の意味を持たせることで、一定の時間内で「自分ではなくアクション」に成果を出してもらうこと、です。
たとえば、電子ファイルで文書を作成する場面を想定します。
文書作成の目的は記録を残すことですから、目的を達成することができれば問題はありません。
これが一毛作目です(所要時間を3時間と仮定します)。
別のタイミングで同様の文書を作成する必要があったとき、
一毛作目の文書を参考に前回よりも速く文書を作成することができたとしたら、
これが二毛作目です(所要時間が2時間30分であったと仮定すれば、30分効率が上がっています)。
別のタイミングで後輩が同様の文書を作成する必要があったとき、
一毛作目、二毛作目の文書を資料として用い、新規資料を作成せずに教育・引き継ぎを行うことができたとしたら、
これが三毛作目です(新規資料の作成時間が30分であったと仮定すれば、30分効率が上がっています)。
文書の記載内容やルールが変わるまでの間、一毛作目の収穫は脈々と続いていきます。
ただし、一毛作目を生み出すときに三毛作目を意識することは困難です。
では、どうするか。
「定石に従うこと」です。
文章であれば、主語・述語を明確にしながら、意図が確実に伝わりように書くこと。
数式であれば、途中の計算式を残しておくこと、計算に用いた値を示しておくこと。
当たり前かもしれませんが、その当たり前が難しいです。他のタスクや期限に追われて、場当たり的に対応することもあるでしょう。
場当たり的に対応すると何が待っているか。
もう一度、一毛作から始めることが待っています。
一毛作から脱して、
自分の効率を最大限に上げていくこと、
それが生産性を追求することではないでしょうか。